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少年は魔人になるようです
第28話 一行は休憩に入るようです
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き処刑されて死んだ!お前は自由だ。

縛る物は何にもねえただの人間だ。

そ−ゆー、責任もねぇ王女でもなんでもねぇ、ただのエルザとして答えろよ。」


「……………人の気も、知らないで……!!」


エルザは下を向いて、プルプル震えてる。・・・あれ!?俺なんか拙い事――


「私だって!!私だってナギの事好きよ!!

捕まっていた二年間だって、いっつも貴方の事考えて…!それで、それで……!悪い!?」

「いや、悪かねえ。むしろ最っ高だね。」


その言葉を聞いて安心した俺は、エルザを抱き寄せる。

自然と顔を見合わせて―――


「ナ、ギ…んっ………。」


エルザのが名残惜しかったけど、顔を離す。

エルザの顔を見ると、真っ赤で泣いてて―――ってあ?!


「エ、エルザ、どうした!?」

「え?……あ、ごめんなさい…。その、安心しちゃって……。」

「エルザ……遅れて悪ぃ…。この時しか無かったんだ。」

「私、私ね……王女だから、民の為だって諦めようとしたけれど、

それでも諦められなくて……!!」


トン、とエルザが俺の胸にまた飛び込んできて、ポカポカ叩いてくる。

――――こ、こいつ・・・。


「なんで、なんでもっと早く来なかったのよ!?

怖くて、不安で、私……!!うぅぅ……。」


エルザを、そっと抱き締めてやる。


「すまねぇ。……なぁ、エルザ。俺さ、もうお前にそんな思いはさせたくねぇ。

守ってやりてーっつうか、一緒に居たいっつーか……。」


エルザは、俺の言葉に首を傾げていやがる。

つ、伝わんねえかなぁ!?


「つまり、なんだ。……俺と、結婚してくれないか!!?」

「……………え!?」

「お前の罪とか後悔とか責任とか、俺はバカだから分かんねえ。

…けど、お前と一緒に背負いてぇって思う。だから……な。」


エルザは百面相してたけど、最後はこっちを向いて、

最高の笑顔で言ってくれた。


「……はいっ!」


Side out



Side 愁磨


只今のBGMは、メンデルスゾーンの結婚行進曲で。


「うんうん、恋が成就する瞬間って言うのは美しい。そうは思わないか?」

「それには同意するけれど、いいの?あっちは放っておいて。

結構派手に暴れているから楽しそうよ?」


崖の上を見ると、其処彼処で爆破してたり斬撃が飛んでたりする。


「楽しそうではあるけど、兵士共は弱いからどーでもいいし、

元老院少数は生かしておかないとダメだし、別に構わんさ。俺の目的には入って無いしな。」

「……のう、愁磨……本当
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