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駄目親父としっかり娘の珍道中
第13話 早起きは三文の得、夜更かしは三文の損?
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 新八は目の前の現状を急ぎ整理した。物事の発端は今から数刻前の事。散々休暇を満喫し、大人達はこれから月見酒を洒落込もうとしている昨今の事である。当然その中に銀時も混ざりタダ酒を頂こうと言う魂胆であったのは明白だ。
 されど、お酒の飲めない未成年や夜起きていられないちびっ子達はそそくさと寝の準備に入っていた。今夜はこの宿で一泊し、明日の昼頃に帰ると言う予定なのでそう言うメニューを組んでいたのだ。故に大人達は束の間の休日を酒で楽しもうとしていたのである。
 が、そんな時に限っての事であった。

「銀時さん、銀時さん!」
「んぁ? んだよ。これから銀さんはタダ酒、じゃなくて月見酒を洒落込もうって時にお前が来ると酒が不味くなるんだよ。あっち行ってちびっ子達と一緒にレム睡眠してろ」
「聞いてください。大変なんですよ」

 必死に座り込んだ銀時の裾を引っ張っているのはフェレット状態のユーノであった。顔色や声色からして只ならぬ事態だと言うのは見て取れる。しかし、銀時は一向に動こうとしない。否、動きたくないのだ。
 この男は面倒毎には出来る限り首を突っ込まないようにしているのだ。
 その為、重要イベントがあろうとそれをガン無視してカジノに入り浸れるのが彼なりのドラ○エ攻略法と言えた。

「何だよ。まさか暗闇が怖くて小便行けねぇってんじゃねぇだろうな? だったら外でやれ外で」
「いや、違いますよ! この近辺でジュエルシードの反応があったんです」
「あっそ……んじゃ新八達でも連れて行けば良いじゃねぇか。俺ぁ知らないから後宜しく〜」

 相変わらず我関せずを決め込む銀時。そんな銀時にとうとう切れたユーノは意を決して銀時の肩に飛び乗る。そして、主室に銀時の耳にぶら下がっていたたぷたぷしている耳たぶに鋭い牙を突きたてたのだ。
 激しい痛みが耳を通じて全身に行き渡るのにそうそう時間は掛からなかった。

「んぎゃああああああぁぁぁぁ! てっめ何しやがるんだこの腐れフェレット!」
「怒る元気があるなら一緒に来て下さいよ。月見酒はその後で良いじゃないですか!」
「ちっ、わぁったよ。その代わり、この件はしっかり覚えておくからな。後で覚悟しておけよ」

 不満全開のまま銀時はその場を立つ事にした。もう滅茶苦茶不満そうである。

「あれ? 銀さん何処行くんですか? 一緒に飲みましょうよ」
「悪ぃ、ちょっと便所行ってくるわぁ」

 呼び止める士郎に対し適当ないい訳をして部屋を出る銀時。その後、熟睡中の新八と神楽を蹴り起こし、宿を出て庭を歩く事になったのである。

「何ですか、こんな時間に僕達を起こして……」
「夜更かしは美容の大敵アル! 其処んとこ分かれよ腐れ天パー」

 銀時と同じ位に新八と神楽も不満そうだった。そりゃそうだろう。折
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