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少年は魔人になるようです
第23話 序盤でラスボスが出てくるようです
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「察してくれる嫁ばっかりで、俺は幸せモノだよ。」

「「ンッンン!!///」」

「なんだ、二人して咳払いして。高校生か?」

「……ホント、鈍感なのか鋭いのかハッキリして欲しいわ……。」

「ノワール、これを天然と言うのじゃな……。」


すっげー失礼なこと言われてるんだが?俺が一体何をした。


「さ、もう寝ましょ。今日は私の番だったわね。」

「違うじゃろう!!ノワールは昨日だったではないか!!」


・・・・あー、うん。なんで喧嘩してるかと言うと、寝る時の位置だな。

いつも、一つのベッドで四人寝てたんだ。

俺の隣には必ずアリアが来るから、二人がもう片方どうするかって事。


「って、こんな事してる場合じゃないわ!!昨日も一昨日もその前もこんな事してる間に―――」


ノワールが言い終わる前に、部屋の扉が開け放たれる。


「何を騒いでいるのだ、アリカ殿、ノワール殿?

明日は大事な日だ!早く寝るのだ!!」


『寝てた』というのは、そう。五か月前からテオがこっちで寝るようになったのだ。

あの日から、一カ月経ってからだったのが不思議でならないが、とにかく。

テオが来るようになってから、俺の両隣が埋まってしまった。

最初一カ月の二人は、修羅もかくやと言う有様だった。


「テオ、何度言わせるの!貴方いい加減になさい!!」

「これ以上私達の至福の時を邪魔しようと言うのなら、手段は選ばんぞ!」

「フフン、今更と言うモノじゃ!

愁磨が良いと言っているのだから、二人に決める権利など無いのだ!!」


・・・・今も、鬼くらいの勢いではあるんだが。


「……さ、アリア。もう寝ようか?」

「・・・ん。」

アリアが眠そうな半目で、両手を広げ見上げてくるので、ベッドまで運び一緒に寝る。

何故アリアが常に隣かって言うと、文句一つ言わずに黙ってる上に、

皆に譲ろうとまでする良い子だからだ。決して俺が娘煩悩だからって訳じゃない。


「お休み〜〜……。」(ナデナデ

「・・・・スー、スー・・・。」

「クッ!?二人とも、行くわよ!!」

「仕方ないのじゃ!!せーの!!」

「「「最初はグー!!じゃーんけーんポン!!!」」」


ちなみに今までの勝率は、ノワール1:アリカ3:テオ5。

大戦最終戦(?)前夜。静かに、騒がしく、しかし幸せに夜は更ける。


Side out



Side ノワール


今日の争奪戦は珍しく私が勝ち・・・・自分で言うのも悲しいわね。

とにかく。・・・皆はもう寝静まっているけれど、私は・・・なんだか眠れない。


「ノワール、
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