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鋼殻のレギオス IFの物語
十八話
[前書き]

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 あるところに一人の男の子がいました。
 男の子のいる場所はまっくらで、良く先が見えません。
 そんな暗い中を男の子は歩いて行きます。

 ある時、男の子にともだちが出来ました。
 歩いている途中で出会った、小さな子たちです。
 かれらの願いは男の子と一緒でした。
 外に出たかったのです。
 ですが、子供たちはずっと歩き続けるだけの元気がありませんでした。
 そこで子供たちは男の子に自分たちそっくりな小さな人形を渡しました。
 これを自分たちだと思って欲しい、と。
 いつか出れた時、それを持っていてくれれば自分たちもそこへ行けるから、と。
 男の子は人形を大切にしまい、再び歩き始めました。

 暗闇の中を男の子は一人で歩いて行きます。
 ですが、寂しくはありません。人形がいるからです。
 人形は持ち主の声を届けてくれます。見た光景を共有できます。
だから、皆と話しながら行けるのです。
 男の子は行く先でいくつもの場所を訪れました。
 明るい場所に、見たこともない光景。
 興奮、憧れ、楽しさ。そんな全てを、男の子は子供たちと共有しました。

 人形を渡されてから、男の子は歩く速さに気を付け始めました。
 地面は平らではなく、でっぱりや穴があることがあります。暗いので気を付けないと危ないのです。
 転んで人形たちを傷つけるわけにはいけません。男の子は足元に注意を払うようになりました。
 そのため走ったりはしません。歩いて行きます。
 行く先々で見える光景を楽しみにしながら、男の子はゆっくりと歩いて行きました。
 出口に向かって一歩ずつ、しっかりと歩いて行くのです。

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