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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
03 離反
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うという策だ。
 シャローム辺境部とウォーレンの島は海を隔てるのみで、船で行き来ができる。
 とはいえ、ウォーレンの島の人口は全部あわせて15000人おらず、私がいるゾングルダークの方が多い始末。
 シャローム辺境部の生産力を満たすにはほど足りない。
 だからこそ、豊かな消費地を用意しないといけないのだが、実はそれについては当たりをつけていた。

「現在、貿易都市ブライトンロックと交易協定を結ぼうと交渉中です」

 隠しマップドラゴンズヘヴンは独立しているだけあって人口が多く、一都市平均50000人、島全体で250000を数えるとても豊かなドラゴンの楽園なのだ。
 そして何よりも、まだこの時は妖術師アルビレオがいない。
 反乱軍を支える豊かな後方地帯になってくれるだろうし、アルビレオに備えてある程度の兵力を残しておかないといけないな。
 あ、もしかして拾ったドラゴンの親、ここに居るんじゃないか?
 会議を続けながら、私はそんな事を考えていたのだった。



 兵士をちゃんと戦場に送り届ける事というのは、それ自体が才能である。
 基本徒歩だし、武器に荷物を背負って行軍だから疲れもたまる。
 まぁ、このあたりは降伏したジャイアントやヘルハウンドあたりに荷車を引いてもらって行軍させればいい。
 問題は魔法の別側面にある。
 魔法というものの存在で女性兵士が当たり前かつ大量に戦場に投入されているのだ。
 つまり、風紀が乱れる。
 で、その状況でモラルが下がるとどうなるかという実例が私の目の前に広がっておりまして。はい。
 口笛を吹くわ、卑下た視線で眺めるわ、女性側は敵意丸出しだわ。
 降伏した連中を率いての残党掃討戦の前の一コマである。
 デスティンやランスロット、ウォーレンはシャロームへの進撃の為に手が回らない以上、私が引き受けざるを得なかったともいう。
 ファイターが80人、アマゾネスが50人の計130人が私を敵意の視線で見つめていた。
 面白いもので、先の戦いでクラスチェンジした連中はそれだけ頭が良かったらしく、こちらが言う前に協力的だったりする。
 とはいえ、全面的に従っている訳も無く、兵士達の横でお手並み拝見とナイトやバーサーカー、ヴァルキリーやアーチャー、ウィザードにウィッチ達がにやにやしているのがこちらから丸見えなのですが。
 なお、敵側クレリックは協力強制という形だったので、こちらとの関係は友好的である。
 これも先にロシュフォル教会に根回しをしていたのが効いている。

「黙れ!」
「姫様の御前だぞ!」

 実際に隊を動かすギルダスとミルティンが叱り付けるが、聞きやしない。
 あげくに、

「姫様って、夜の方も姫様なんですかぁ?」
「あら、腰を振って喜んだりして」

 
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