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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
03 離反
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反乱軍の足を引っ張られたくないのが優先である。

「エリー様。
 一つお尋ねしたいのですが、この地に居た盗賊や賞金稼ぎなどが逃げ出して野に隠れているのはご存知かと。
 これらの対処についてはいかにお考えなのかお聞かせ願いたい」

 城塞都市バリケシールの代表が私に尋ねてくる。
 これも想定していた質問である。

「現在、反乱軍はペシャワールへの進軍を計画しています。
 野に逃げ込んだ盗賊や賞金稼ぎの掃討ですが、降伏した連中を使おうと考えています。
 彼らは現在、工業都市アブデラをめぐる戦いで生じた死者の弔いと埋葬に従事していますが、この掃討を持ってその忠誠を見たいと考えています。
 彼らの中に、街に対して害をなした者もいるでしょう。
 その処罰については、これらの行為によって恩赦を出す事にし、野の連中の掃討時の降伏兵については都市ごとの裁きにお任せしたいと考えています」

 私の説明に街の代表達は渋い顔をする。
 そりゃそうだ。
 この時点で反乱軍に寝返った連中についてはお咎めなしと言っているのだから。
 だが、その先も帝国と戦う以上は戦闘経験がある連中というのは貴重である。

「これはお願いになるのですが、反乱軍は勝利を得るために勇者を求めています。
 もちろん、その勇者達にもちゃんと契約金を払いたいと思っています。
 彼らを集めていただけないでしょうか」

 私の言葉に少し顔色が変わる街の代表達。
 どこも復興などで人手が足りない状態で街の人間など出したくは無い。
 つまり、夜盗連中を捕まえて下っ端はこっちに回せと言っていると気づいたのだ。
 で、契約金については途中で彼らの懐に入っても私は知らないと暗に言っている。
 飴と鞭できっちりと抱き込んだ事で、これらの政策についてついに反対はでなかった。

「では、今度は復興についてお話を。
 このシャローム辺境は交易都市、工業都市、魔法都市などを抱えています。
 また、街道も整備されているので、これらの都市間の産物を交易都市より販売する事でこの辺境を復興させます」

 大雑把な区別だが、交易都市は交易都市間の交易によって潤い、工業都市と魔法都市はその名のとおり工業品と魔法品が特産物なる。
 城砦都市というのは傭兵などが多く兵が特産品と言え、自治都市というのは食料品が特産物である。
 で、ついでだが拠点となる都市は基本自治都市で、食料が集まっているからというのが大きかったりする。
 人も人以外も食べないと生きていけないのだ。当たり前の話なのだが。

「また、交易都市パルナと交易都市ダスカニアとの交易協定が締結され、交易船が出ている事を先に話しておきます」

 交易協定。
 要するに、隣の面の街と交易をする事で双方の産業を育成しよ
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