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恋姫〜如水伝〜
十八話
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。何で、押されてた黒田さんの軍がいきなり華雄の軍を倒しちゃったの」
劉備の言葉を聞き、関羽と諸葛亮といった者が意見を述べた。
「わかりません、それに黒田の本陣は後退していたはずです。それがなぜ、あの場所に居るのか」
関羽は水色の服を着た男を確認し困惑し、諸葛亮は信じがたいモノを見たように説明した。
「おそらく、潰走していた味方の兵の中に紛れていたのでしょう。そうでなければ、敗走していた兵があれだけ上手く纏まるわけがありません」

如水の陣の後方にいた公孫賛は不覚にも、敵の壊滅に気が付かなかった。
「どう言う事だ、いつの間に敵軍が消えたんだ」
左右にその事を聞いたが誰も要領を得なかった。

三人と対峙していた、華雄は自分の軍が壊滅した事に気づき、動揺した。
「何故だ、いつの間に私の兵が消えたのだ、ええい、一体どうなっている」
それを好機と見た三人は最後の力を振り絞り、華雄にどどめを刺す為、攻撃した
「そんな事、これから死ぬ者が知ってどうする気だ」
「せや、どうしても知りたかったら。先に逝った連中に聞いてみい」
「じゃあ!ばいばいなの!!」

凪が渾身の気弾を放ち、すくみあがった華雄に抱きつく様に跳び付いた沙和が双剣を体に刺し、致命傷を負わせ、とどめに、真桜の螺旋槍で串刺しにし絶命させた。

華雄の死を確認し三人は声を張り上げた。
「敵将華雄、典軍校尉曹操が将の一人、黒田の部下が討ち取った」
「うちらの勝ちや、皆、勝ち鬨をあげるんや」
「そうなの〜!隊長〜!私達やったの!!」
「「「「おおっー!」」」」

こうして反董卓連合の緒戦は如水の奇計とその部下三人の奮戦によって快勝した。そして、黒田孝高の変幻自在の用兵術は参加した諸侯や敵の董卓側、そして、華琳の放った報告者によって瞬く間に大陸各地に広まった。

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