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恋姫〜如水伝〜
十八話
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つ」
そう言って、如水は急ぎ陣を整え、華雄軍に向かって行った。

如水は布陣を整え、華雄軍の正面に対峙した。

その前に得た情報では、真桜の言った様に劉備軍は戦意が無いとの事だった
「劉備さんの軍、もしかしたら本当に戦わない気かもしれないの」
「逆に言えば、私達の強さを見せ付ける機会。黄巾の時と似ているな」
「せやな、不安やけど、うち等は先生の指示に従ってやれる事をやるだけや」
「ああ、隊長の指示に通りに戦えば、私達は負けはしない」
「そうなの!隊長を信じて私達もがんばるの」
開戦に最後の会話をし、皆、持ち場に着いた。

華雄軍
「相手の旗は曹か、と言う事は曹操だな。黄巾の乱での一番の戦功を挙げたらしいがそれを討ち取ったとなれば私の名が一挙に挙がるな。皆、進軍せよ、曹操を討ち取れ」
「「「「「おおっー!!」」」」」
如水は華雄軍の進軍を見て、すぐさま対処した。
「調べた通り、華雄は自分の武勇に引きずられる性格らしいな。数が多いこちらの方に真っ直ぐ向かって来たな」

如水は想定していた通りに陣形を変更した。

まず、如水側は華雄軍の果敢な突撃に対処するように兵を前線に送ったが、その都度、敗走し、次第に本陣は手薄になった。
「よし、本陣が薄くなった、このまま一気にけりをつけるぞ」
そして、兵が寡少になり手薄となった本陣は後退した、華雄は進軍速度を上げる為、軍の陣形を伸ばした。
更に、華雄が部隊から突出し本陣に遂に肉薄した時、凪、真桜、沙和の三人が華雄の前に向き合った。
「華雄殿と見受ける。武勇の名が高いと聞くが、いかに貴女が強かろうと、我ら三人を相手に勝負になるかな」
「せやで、悪い事言わんわ。早く引き上げえ」
「そうねの〜!私達にやられちゃう前に、ささっと引き上げた方がいいの!」
「ほざけ、貴様らごとき三人掛かりでも私の敵では無いわ」
「その大言、法螺だと証明させてやる」
凪のその言葉で、三人は一斉に華雄に挑みかかった
「ふっ!、いいだろう、まずは貴様らを討ち取って、後ろに逃げた曹操を討ち取ってやる」
華雄もそれに応じ、三対一での戦いが始まった。
華雄に挑んだ三人は一人では及ばないながらお互いに庇い、助けながら善戦していた


その報告を聞き、華雄が三人に気を取られている間、敗走していた曹操の軍が如水の指揮の下一糸乱れずに動き出し、敗走から急転し突然、四万の兵が八方から包囲しだし、攻守が逆転した。

指揮官は不在であり、すでに陣形を崩しかけており、その上、八方から曹操軍に包囲された、華雄軍は五万を超える部隊だが、成す術無く、討ち取られ、又は恐慌の末、同士討ちし遭い、遂に崩壊した。

それをまじかで見た劉備は目暗ましの幻術でも見せられた様に動けなかった。

「何?一体、どう言う事
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