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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
出会い
Trick02_まるで“時が止まった”ように動きませんの
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ていましたの。しかし・・)

「黒子! 私が確かめる!
 時間がないし、武器を持っていない。掴んできたら電気を浴びせるから大丈夫よ」

「お、お姉様! お待ちください!」

白井の横を抜けて駆け足で男たちに近づく御坂。
白井の停止を無視して男たちのナイフを持っていた、今は拳が握られているだけの
右手に触れた。

「やっぱり動かない。 掴んでも何も反応ないわよ」

「・・お姉様、その人は生きてますの?」

「手首を掴んだけど脈があるから大丈夫。でも、どうやったらこんなことが・・」

「そうですわね。まるで“時が止まった”ように動きませんの・・・。
 初春! 警備員に連絡を! わたくしはあの殿方と暴漢達を追いますわ!」

「はい、わかりました!」

「黒子! あの赤髪の子が心配だわ! 私も行くから急いで!」

「お姉様は止めても無駄ですわね。お手をお借りします。
 瞬間移動で路地を抜けますわ!」

御坂の手を握り白井は消えた。

残された初春は携帯電話を取り出して警備員に連絡をしている。

佐天は警戒心が和らいだからなのか、動かない誘拐犯の顔の前で手を振って遊んでいた。

「お〜、本当に何も反応がないね。叩いたら動くかな?」

「佐天さん! 何かの能力で動かなくなったなら下手に触らない方がいいですよ!

 通報は終わりましたから私達も追ってみましょう。路地の出口はすぐそこですし」

「だね! 行ってみよう!」

そう言って走り出した。

直後



キキーーーーーッ!!!!


「何この音!」

「車のブレーキの音みたいですけど・・まさか!」

初春は思い出した。
子供を連れ去った男が言っていた“車”という言葉を。
もしその車の音なら乗っていた子供は・・

「急ぎましょう! 佐天さん!」

「わかった!」

2人は路地の出口へと再び走り出した。



つづく


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