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ソードアート・オンライン 〜白の剣士〜
そのスキル、名は・・・
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ほとんどあたえられなかった。グリームアイズは斬馬刀を振り回す。空中でガードしたアスナはバランスを崩し、余波により地面に倒れこんだ。
キリトはその間に入り、自分の剣で悪魔の攻撃軌道をずらし大きな衝撃音と共に巨剣が床に突き刺さる。

「下がれ!!」

キリトがそう言うとアスナはバックステップで後方に下がる。それと入れ換えにシオンがキリトの横に並んだ。

「シオン、これからどうする?このままじゃ・・・」

「わかってる。だからこの状況を打開する案をこれから言う」

そう言ってグリームアイズの攻撃をかわすとシオンはキリトにその打開案を説明した。その内容にキリトは愕然とした。

「お前、それ本気か!?」

「こんなときに冗談言うかよ」

「だがあれは・・・!」

「お前の気持ちもわかってる。だから最終判断ばお前に委ねる。使うも使わないもお前の自由だ」

「どうして俺なんかに・・・お前の方がよっぽど・・」

キリトはシオンに問いかけた。

「『どうして』か・・・そんなのお前が適任だからに決まってんだろ。それに・・・」

シオンは悪魔の剣を弾くと、

「俺の目の前で仲間が死ぬのはもう、我慢ならないからな」

その言葉にキリトは何かを感じ取った。そして、覚悟を決めたような顔で、シオンに言った。

「・・・分かった!アスナ!クライン!」

その言葉に二人が振り向く、

「頼む!十秒だけ持ちこたえてくれ!」

「わ、分かった!」

クラインが頷くのを確認すると、シオンはキリトに向き直った。
その顔はいつものように勝機があるような笑みを浮かべた顔だった。

「さあ、やるぜ相棒!」

「ああ!!」

二人はすぐさまウィンドウを操作し始めた。ここからは一つのミスも許されない命がけの賭けである。言うなれば、成功すれば“生存”というなの天国。失敗すれば“死”というなの地獄。だか彼は笑っていた。後悔もなかった。

なぜなら彼は、

「よし、いいぞ!」

「ハァァァァ!!」

シオンというなのソロプレイヤーは、

「「スイッチ!!」」




常に可能性を信じて、





「いくぞ・・・キリト!」

「ああ!!」





その可能性にベストを尽くそうとし、





「・・・発動・・・」























どんな“不可能”も“可能”に変えてしまうのだから。

「・・・クロス・・・オーダー!」




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