暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第11話 隠しイベント発生です
[1/8]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話

プレイヤー達がこの場に近づいて来そうだった事は、リュウキには判っていた。
 そして、リュウキはプレイヤー2人がこの場を離れていくのを確認し、安堵をしていた。

「ふぅ……。危なかった、な。オレがまず初めにあのエリアで狩りをしてて良かった。これでさっきの連中は近づかないだろう。……多分だが」

 複数のモンスターに同時に襲われるトラップ・エリア。そして、視界も最悪、立地条も件最悪だ。心配はしていたが、そんなところでレベリングをするプレイヤーはいないだろうとも思えていた。いや、そう思いたかったのだ。

――……一歩ミスを起こせば、死に直結する。

「さてと……。次だな」

 リュウキは歩きだした。自身が取得している索敵スキルを駆使しつつ、モンスターの気配、勿論プレイヤー達の気配もそう。そして、システムを視通せる力も併用。
 既存のスキルとシステム外スキルの合わせだ。

「……これだったら、爺やにチートだ、って思われるのも無理ないかな」

 リュウキは、そう思いながら苦笑いをした。

 本来は……本当は、そう言うの(チート)は嫌いだ。自分しか使えない裏技みたいなものだから。だからこそ、今までだって、殆どのゲームでは使わなかった。純粋な装備(・・)だけでプレイしてきた。システム内スキルのみを考えていた。 それは、βテストの時もそうだ。

 これ(・・)は使わなかった。

 使わなかった、と言うよりは使うのを忘れるくらい夢中だった、という方が正しいかもしれない。だが、この世界は訳が違う。……全力でぶつからなければ、殺られる可能性も十分にあるから。それは自分だけじゃない。

「茅場……。どこかで見ているかもしれないな……。あの時、オレがSAOの誘いに付いていったとしたら……どうしていた?」

 聞こえているはずは無いだろう茅場晶彦(あの男)に、リュウキは呟きかけていた。万と言うプレイヤーがこの世界にいるんだ。 如何に茅場晶彦(GM)でも、そのプレイヤーの全てを記録して行くなど、容量が巨大すぎて不可能だ。

 意図して、そのプレイヤーに目を向けない限りは、だが。

「まぁ……オレは晒したくないって言うのもあったし、マークされて、設定を全般的に unreasonable……理不尽な事、されても厄介だったし。……あの男は鑑賞する事が目的とも言っていた。なら、多分いずれは……」


 『茅場晶彦がこの世界に干渉してくるだろう』リュウキはそう思っていた。MMORPGは見て楽しむ様なモノじゃないからだ。それが、いつなのかが検討も付かないが。
 
 リュウキは色々と思いながら更に歩いて言った。この先にある森を目指しながら。



 そして、数十分後。


 リュウキは、北部エリアに存在
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ