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恋姫〜如水伝〜
十二話
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曹操が軍を発して三日目

行軍の先鋒を務める如水の部隊の前方に謎の一軍が視界に入った。
「隊長、一体何者でしょうか、黄巾党とは思えませんが」
凪が如水の意見を求めた
「わからないな、官軍の旗でもなく、華琳に聞いた諸侯の旗のどれとも一致しない。軍の武具を見る限り義勇軍だと思うのだが。真桜、すまないが素性を聞いてきて貰えるか、危険は無いと思うが気をつけてくれ」
「わかったで先生、じゃあ行って来るわ」
「沙和は華琳の所に報せに行ってくれ、状況によっては私の手に余るかもしれん」
「わかったの、すぐ華琳様に伝えてくるの」
「凪、念の為、戦闘の用意をしておいてくれ」
「了解しました」
三人にそれぞれ指示を与え、如水は様子を見た。そこに真桜が帰って来た
「先生、あの人達は義勇軍らしいで、何でもこの先の砦にいる黄巾党を倒しに行くんやって。華琳様の名前を出したら是非会いたい言うて来たわ」
「そうか、今、華琳を呼んでいる所だ。とりあえず私が会おう。お通ししてくれ」
真桜の言葉を聞き、義勇軍の将と会おうと如水は席を用意した

真桜の案内で入って来たのは三人の女性だった。
「お初にお目に掛かります。私は曹操軍にて将を務めます、黒田孝高と申す者です。どうぞ席にかけて下さい」
如水の挨拶に答えるように席に着き三人の女性はそれぞれ名乗った
「私の名前は劉備、字は玄徳と言います、この二人は私の仲間の関羽と諸葛亮の二人です」
「失礼ながら、我が軍へ如何なる用向きか聞かせて貰って構わないでしょうか」
その事を聞くと三人は気まずそうな顔を浮かべ
「その事は曹操殿にお会いしてから話したいのですが」
「左様でしたか、これはご無礼を、どうかご容赦下さい。ただいま我が主君の曹孟徳を呼んでおりますので、暫しお待ち下さい」
話を打ち切るようにした劉備に対し、如水は詫びた
しばらくして沙和が華琳を呼んで来たと聞き、華琳を席に案内した
「待たせて申し訳ないわね、私が曹孟徳よこちらは、旬ケ。黒田を含め二人の陪席を許してくれるかしら」
「構いません、まずは挨拶から」
それぞれが名を紹介すると華琳は劉備に聞いた
「では、聞くけど。我が軍に何の用向きかしら」
「はい、実は…」
聞くところによると劉備らは黄巾党討伐の為に義勇軍を起こしたが、戦闘を重ねるにつれ糧食や武具の不足が出てきた。その為、曹操に物資を分けて欲しいとの事だった。
その事を華琳の傍らで聞いていた如水は、顔では穏やかに笑っていたが内心は複雑だった。劉備のしようとしている事は確かに正しいが結果、無計画に軍を動かし士卒を餓えさせた事の罪。そして兵を餓えさせた事は恥じているが、その罪については気づいていない事。それは軍を預かる者として失格だと思った。
しかし、感心する点もあった。それだけ餓えて
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