第7話
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ッ!」
そして、強化した木の棒で突きを繰り出した。
―ガッ!
突き出した棒は、弾かれることなく木を貫通して、反対側から飛び出ていた。
「とまあ、こんなもんさ」
二人は木の棒が貫通した木を見ている。
「魔法はイメージですわ。得意なもの、いつも想像しているものならば、比較的早く具象化できるかもしれませんわ。ナギくんは剣道をやっていたからこうなったと思います」
朱乃先輩が僕の魔術について考察を述べてくれた。
「それに、ナギくんは珍しい魔力放出の使い手ですわ」
「魔力放出ですか?」
アーシアさんは聞きなれない言葉に反応した。
「ええ、魔力を何も媒介しないで、純粋な魔力のまま放出することですわ。これは自然現象や、強化として魔力を放出するのとは、勝手が違って使い手が少ないです」
「ナギさんは、すごいんですね」
アーシアさんがちょっと尊敬のまなざし的な感じで、見てくるがそんな大したものじゃないと思う。
「ナギくんは、部室にあった魔導書の類のほとんど読んでいますから、知識もそれなりですわ。わからないことがあったらナギくんに聞いてもいいと思いますよ」
「はい!」
アーシアさんは、先ほど朱乃先輩がやったことをやろうとしているようだ。ちなみに、部室に会った魔導書は悪魔の文字で書かれているものがほとんどだったので、朱乃先輩とかに読んでもらっていたが、今ではある程度の文字なら読めるようになった。
「兄さんはどうだい?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
無言で手の上に作り出した魔力球を見せてきた。大きさは先ほどと変わっているようには見えない。相変わらず、米粒ほどの大きさだ。むしろ、この大きさはすごいことなきがしてくる。
「兄さんイメージだよ。朱乃先輩が言っていたようないつもイメージしているものは?」
「おっぱいと女体」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
まさかの即答で答えられたのが「おっぱいと女体」だった。いや、兄さんなんだから予想通りと言えば予想通りだけど。でも、ねぇ・・・・・・・?
「ほ、他にはないのかな?」
「いや、だって俺だぞ? 渚は他に何かあると思うか? エロを俺から取ったら何が残る!」
正直思えないです。そしてそんな自信満々に言わないでください。弟として情けなく感じるから・・・・・・。
「渚、俺はこれからいろいろイメージしてみるから邪魔するなよ」
そう言って目を閉じてしまった。集中して考えるらしい。あっ、にやけた。誰かの裸でも想像したのだろう。
「あらあら、イッセーくんはどうしました?」
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