暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜神話と勇者と聖剣と〜
ALO:フェアリィ・ダンス〜両刃の剣と天駆ける龍〜
世界樹へ《6》救世の双刃、真紅の双翼、鋼の相貌
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
るいぞ!」

 シャノンも二本の大剣を構える。

「《シャヘル・ヴォイス》!!」

 大剣を振りおろし、ハザードに叩き付ける。

「グガァ…アアあああアアアアアッ!!」
「!!」

 ハザードの声が、一瞬だけ、元の人間のものに戻った。

「行ける!このまま押し切るぞ!!」
「おう!任せなセモン!」

 ふたりはもういちど、それぞれの剣を構えなおした。



                      *


「おお〜。すっごいな。やるようになったなぁ、清文も。それに秋也にかげっちも大活躍じゃん。どれ、私も干渉するかな……」
「何を勝手なことをしようとしてる、小波」
「ギクッ!!」
「干渉することは許されていない。仕事に集中しろ!二回目だぞ!!」
「はいはい…」


                      *

「!!馬鹿な!!」

 世界樹のてっぺんで、妖精王は驚愕する。

「あり得ない……ファーヴニルに、コントロールが効かないだと!!?」
「(!!……セモン君たちが何かしたんだわ……!!)」


                      *

「……清…文……陰斗…」
「秋也!!」
「洗脳が解けかけている!!きめるぞ、清文!!」
「任せろ!!」


 ハザードに向けて、最後の一撃を放つ――――――!!

「くらえ、秋也ぁぁぁぁ―――――――――――ッ!!」

 両剣の二つの刃が、それぞれ激しい輝きを宿す。

 シャノンの二振りの大剣も、金色の光を宿す。

「暴れろ!《救世天薙剣》!!《モエサカル・アラブル・ヴァルヴレイヴ》!!!」
「唸れ《バルムンク》!喚け《オズワルト》!!《アメンラー・インティカ》!!!」

「グォアアアアアア!!」

 ハザードも三つの大剣それぞれに、かつて《バーティミアス》、《アスモデイモス》、《ザブルガン》と呼ばれた重攻撃を宿す。

 セモンの双刃、シャノンの双大剣、ハザードの三連剣……七つの閃光がきらめき、弾け………




「セモン!!」
「お兄様!!」

「いや〜疲れたぁ……」
「あんまり長くはなかったけどな……しかしこんなに疲れたのは初めてだぜ……」


 セモンとシャノンは、無事閃光の中から姿を現した。

 セモンの背には、双翼と竜尾を失ったハザードが担がれていた。



「……お兄様」
「ご苦労様、グリヴィネ。僕の鎌」
「はい。お役にたてて光栄です。……マスター」

 コハクは、ここでふと気づいたことを声に出した。

「そういえば…何でグリヴィネは、シャノンのことをたまに《マスター》って呼ぶの?お兄さんなら、別にそんな呼び方しなくても……」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ