暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
12話:竜巻と赤き鳥と秘めたる思い
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めた』
『え?』
『明日から…いや、今からできるだけ、なのはと一緒にいることにする』
『え!?』

士君は突然そう宣言したの。私は驚いて声を上げたの。

『で、でもそれじゃあ喫茶店は…』
『僕がいたって変わらないよ。ちっちゃいし、ちょこちょこ動き回って、逆に邪魔だと思うんだ。だから、今日桃子さんに話してみる』

そう言って士君は抱きしめる腕を放す。士君の温もりが離れていくのを感じ、実は少し残念に思っちゃったりして……
すると離れた士君は右手を差し出してこう言ったの。

『さ、行こ!桃子さんに話さなきゃ』
『…うん!』

私はその手を握って、士君の横に並んで家へ向かった。
















「その後、ちゃんとお母さん達に正直な事を話したの。そしたらお母さんには泣いて謝られてたりあって…」
「ちゃんと解決できたんだ」
「うん……」

さて、ここで俺から正直な話をさせてもらおう。

――――めっさ気恥ずかしい!!

ちょ、俺そんな事言ってたっけ!?あの頃の俺は記憶が戻ってすぐだったんだよな。でもそれまでにあった精神に、無理矢理別の別の精神をねじ込んだようなものだから、口調もしっかりしてなかったから…。翠屋にいたり家事をしてたのは、俺も何かやんなきゃって思って…。それでなのはの様子にも気づけず……

とにかく気恥ずかしい!!

「?士君どうしたの?」
「い、いやぁ…なんでも……」

俺の顔を覗き込んでくるなのはに、直視できなくなった俺は目線を外してしまった。いや、マジで気恥ずかしい……

その瞬間、赤い表示が出現すると共にビービーと警戒音がなり始めた。

「なのは、ユーノ!」
「「うん!」」

俺達はすぐにアースラのブリッジへと向かう。
















「フェイトちゃん!」

自動ドアが開くと共にそう叫びながら入るなのは。俺もそれと同時に中へ。ユーノもそれに続く。
ブリッジの上部に映る画像には、今まさに暴走するジュエルシードと戦っているフェイトが映っていた。

「あの!私急いで現場に…!」
「その必要はないよ。放っておけばあの子は自滅する」
「「っ!」」
「なんだと…!」

現場へ行く許可をもらおうとリンディさんに叫ぶが、クロノが冷たく言い放つ。その言葉は俺達三人の動きを止めるには強烈すぎるものだった。

「仮に自滅しなかったとしても、力を使い果たしたところで、叩けばいい」
「でも…!」
「今のうちに捕獲の準備を!」
「了解!」

なのはの反論も聞こうともせず、指示を飛ばすクロノ。

「私達は、常に最善の選択をしなければならないわ。残酷に見えるかもしれないけ
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