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ヱヴァンゲリヲン I can redo.
第七話 Father and Son
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地まで後退ののち、ガトリングの一斉射。頼んだわよ、シンジ君!」

「はい!!」

 シンジは自分の考えが採用され、自信がわいてくるのを感じた。そして後退先に選んだのは…。

 いた…。

「ウワァァァァッ、こっちに向かってくる!!」

「ヒィーッ!!」

 二人がいる山の頂上付近の神社。

 慌てふためく二人の横に、遠慮なくシンジは陣取る。当然ここまで近づけば、発令所も流石に気づく。

「シンジ君の…クラスメイトっ!?」

「なんでこんな所に…」

 使徒はだんだんと初号機に近づいてくる。シンジは二人に構わず、ガトリングの斉射準備を始める。

「シンジ君!! 今撃ったらその二人が! 今すぐプラグにその二人を入れて退却、いいわね!」

 しかしシンジはプラグ側から信号をロック。プラグの射出を押さえて、そしてそのまま訊き返す。

「何でですかミサトさん!! 使徒殲滅が最優先ですよね!!」

「だけども…」

「ここにこの二人が出てきているのがおかしいんですよ!! この機を逃して、使徒を殲滅できなくてもいいんですか!?」

 人命と使徒殲滅、どちらを優先させるかを悩むミサト。その時間がシンジには惜しい。今まで訓練してきたシチュレーション通りなのだ、今この時が。距離も照準も全て同じ。いま発射の命令が下されれば、一瞬で殲滅できる自信がある。

 迷うミサトに吠える。

「ミサトさん!!」

「シンジ! その二人に構うな!! 撃て!!」

 ゲンドウが立ちあがって大声で命じた。シンジは少し笑みを浮かべると、一言言ってからスイッチを押す。

「鈴原、相田!! 耳を塞げっ!!」

 二人が耳を塞いだ瞬間、初号機のガトリングは火を噴いた。使徒のコアは完全に蜂の巣にされ、形象崩壊を起こす。

「目標は、完全に形象崩壊を起こしました…」

 血が広がる市中の映像を見つめる冬月が、ゲンドウに囁く。

「お前の息子は、すっかり逞しくなったな…」

「そうだな、それに対して…」

 ゲンドウの視線は、困惑した表情で突っ立っているミサトに向けられていた。









 無断でシェルターから脱走したトウジとケンスケは、問答無用で独房送りにされた。今日一日ここで頭を冷やした後、すぐに釈放されるという事だったが、学校に行けば各方面から絞りに絞られるだろう。

「なぁ、ケンスケ…」

 柵越しに隣り合う二人の部屋。二人は手錠をかけられうつむいていたが、トウジが不安げな表情でケンスケを呼ぶ。

「何だよトウジ…」

「ワイら、もしかしたら第三新東京市を追放されるかも知れんで…」

「そんなはずないよ…」

 カメラを失ったケンスケは、弱々しい
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