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東方リリカル戦記
第五話「ファーストアラート」
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道化』様が勝利したならば、『紫天』の『闇』の完全なる削除。そして、十年間の平穏の保証で御座います」
「『闇』の削除だと!?そんなことが可能なのか!?」
「『遊戯』の主催たる全知全能の万能なる白痴の盲目神ご自身の手で処置なさるそうです。この意味がお分かりで?」

 驚愕するディアーチェの質問に、ジャッジは小馬鹿にした笑みを浮かべながら答える。

「へえ!随分太っ腹じゃないか、我らの創造主の神様は」
「どうやら、あの愚神にとって『闇』はめんどくさい代物のようです」
「自業自得だな」
「ってことは、処置中に事故が起こっても不思議じゃないよな」
「例えば?」

 ニヤリと笑う悠の言わんとすることの意味が分かったのか、ジャッジは口元を歪めながら尋ねる。

「例えば、『闇』が突如暴走して、鎮圧のため動いたら運悪く『神』ごと処置してしまうとか」
「ふむ。人間、完璧ではないから、ついうっかりミスをしてしまうかも知れないしな」
「全くです。偶然ほど恐ろしいものはないですからね」

 持ち前の頭脳や能力で、悠が意図を理解したナズーリンとさとりも同調する。

「ええ!ええ!なるほどなるほど!!よもやこんな野蛮な愚行を思い付くとは!さすがは、マイダーリン」

 今までのやる気の無さはどこへ行ったのか、ジャッジは腹を抱えて笑い出す。

「返答はモチのロン!ノープロブレムで御座います。他にご質問は?」
「『鷲』が勝った場合、私達のデメリットは?」
「それは……」

<(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー! (」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー! (」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!  Let's\(・ω・)/にゃー!>

「これは?」

 ジャッジが言い切る前に、別の意味でSAN値が削られそうな軽快な音楽が流れる。
 次いで、床から立体地図が浮き上がり、ある数か所に赤い矢印がついていた。

「これはナズーリンの索敵能力と八雲の境界を司る能力、そして、JAPONの技術の粋を結集して作った、『鷲』がこの世界に侵攻したら知らせてくれる警報機だ」
「名付けて、『ショッカーを探せ!』だよ」
「いや、名前は別にいいから、詳細をプリーズ」

 悠は中毒になりそうな音楽に顔をしかめながらも、にとり達に説明を促す。

「まー、悠も知ってると思うけど、『鷲』の連中って別次元から乗り込んで来るじゃん?」
「なぜ疑問形なんだ、アリシア?」
「気にしない、気にしなーい。で、そこで次元の境界の揺らぎを観測したら、ナズーさんの能力を使って敵の位置を割り出すわけだよ。もちろん、ホラーの出現も感知できる?」
「できるから、言い切ろうよ。ただし、送り込まれた数とかは分かんないけどね。あと、魔導ホラーも」

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