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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
動乱の始まり
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うがない状況。

「あんた、そんな状態でよくあの千冬さんの授業もったわね」

「まあ、色々……」

「あの時のカルラさんは後ろで見ていても鬼気迫るものがありましたわ」

 鈴さんの言葉にセシリアさんが感じていたことを答えてくれます。いやまあ、のほほんさんに振り下ろされた断頭台の音を聞いていれば嫌でも目が覚めるというもので、あの後ほとんどの人たちがかなり無理していたのは言うまでもありません。

「あんまり無茶しちゃだめだよ」

「ふむ、そんなに眠いのであれば我が隊でも使っている眠気覚ましをやろう。3日は眠れなくなるが教官の話を聞けなくなるよりはマシのはずだ」

 シャルロットさんは普通に私の心配をしてくれているようです。ラウラさんは……何か使ったら色々まずそうなのでお気持ちだけ受け取っておきます。
 適当に話を流してお茶漬けを胃の中に流し込みます。ああ、この感覚はすごい助かります。流動食っていう手もあるんですがあれは味気無さ過ぎて……日本食様様ですね。おいしいです。
 昼食を流し込んでグロッキー状態の私を置いて皆さんは夏休みの間の話で花を咲かせているようです。私もこんな状況でなければ参加……できませんね。大体謹慎くらっていたか訓練していたかですし、こんな色気のない夏休み話しても誰も面白くないでしょう。
 話がひと段落したところで箒さんが思い出したように鈴さんに聞く声が聞こえました。

「そういえば2組はHRの途中騒がしかったが何かあったのか?」

「え! 何、あんた知らないの!?」

 鈴さんの驚く声が聞こえます。何かあったんでしょうか? そもそも私は騒がしかったことすら気づいていなかったわけですが……

「ん? どうした、何かあったのか?」

「一夏……」

「疎いにも程があるぞ」

「もう少し情報収集にも時間を割くように訓練するべきでしょうか?」

 シャルロットさん、ラウラさん、セシリアさんがそれぞれ一夏さんに呆れた声を出しています。私も知りません。寝たふりしておきましょう。

「はあ、いい二人とも。今日から1年1組以外のすべてのクラスに転入生がきたの」

「は!?」

「2組と4組には1人、3組には2人だね。しかも全員代表候補生って噂だよ」

「つまり一つのクラスに最低二人は代表候補生が配置されるというわけだ」

「明らかに国が関わっていますわ。IS学園の理念はどこへ行ったのやら……」

「う、それを言われるとアタシとしては心苦しいんだけど……」

 一気に4人ですか。それは国が関わっているのは確実でしょうね。鈴さんも中国の偉い人に無理を言ってIS学園に入らせてもらったと聞いたことがありますし、やはりある程度の国からの介入は仕方ないのでしょう。後で確かめておく
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