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とある六位の火竜<サラマンダー>
出会い
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(変な人もしくはめんどくさい人だったら即逃げる!!)

蓮はそんな決意を胸に御坂の反応をうかがう。

「初春さんに佐天さんに神谷くん・・・。私は御坂美琴。よろしく。」

呟くように名前を確認した後、返ってきたのは蓮の決意とは裏腹のごくごく普通の挨拶。親しみやすい笑顔つきだ。

「「「よ、よろしくおねがいします・・・」」」

予想外の返事に少し驚きながら返事をする3人。そんな3人に構わず話は進む。

「ではつつがなく紹介もすんだ所で、多少予定は狂ってしまいましたが、今日の予定はこの黒子がバッチリ・・・」
「ふん!!」
「痛い・・・ってああっ!!」

手帳を取り出してにやにやしだした白井の頭に本日2度目の拳骨が落ちると、その拍子に手帳が蓮の前に転がってきた。何の気なしに蓮がそれを開いて佐天が隣から覗き込む。

「「・・・・・・」」
「あっ!私にも見せてくださいよ!!」

無言で手帳を閉じる蓮。書いてあった内容は白井の変態願望。自分でも顔が引きつっているのが分かった。隣では佐天も微妙な表情で固まってしまっている。その引きつった表情のまま、中身を見れずに騒いでいる初春の相手を佐天に任せて、蓮は御坂に向き直る。

「御坂さん。」
「なに?」
「@この手帳を燃やしてなにもなかったことにする。
 Aすべて忘れて白井に手帳を返してなかったことにする。
 どっちがいいですか?」

とりあえず御坂に判断を任せるために選択肢を提示する蓮。蓮個人的には問答無用で@なのだが、御坂は少しの間考える。

「個人的には@と言いたいところだけど・・・」
「お姉さま!?」
「さすがに可哀想だから返してあげて。」
「了解です。」

一瞬@を選択しかけた御坂だったが、最終的にAを選択。こうして手帳は無事白井の手に返還される。

「あ、危なかったですの・・・」
「ったく・・・。でもまぁこんなところにいてもしかたないし、ゲーセンいこっか?」
「えっ?」
「ゲーセン・・・」
「ですか?」

またもや予想外の言葉が御坂から飛び出し、戸惑う柵川中学の3人。

「ほら、黒子いくよ?」

手帳を大事に抱える白井に声をかけた御坂はそんな3人に対し優しく笑ってみせた。



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