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とある六位の火竜<サラマンダー>
出会い
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白井ほどの能力者はほとんどいない。

「お姉さまがこんなにも黒子のことを考えてくださってたなんて・・・黒子はもう・・・!!!」
「ちょっ!黒子!!離れなさ・・・あっ・・・」

抱きついてくる白井を必死に引き離そうとする御坂だったが外をみて固まる。その視線の先では制服姿の女子2人、男子1人の3人組がこちらを見て固まっている。さらに

「あのぅ、お客様・・・」
「へ?」
「申し訳ありませんが他のお客様のご迷惑になりますので・・・」

店員にまで遠慮がちに注意される。それでも離れようとしない白井に

「お姉さま〜!!!」
「ふん!!!」

御坂の拳骨の制裁がくわえられた。




初春に連れられて、待ち合わせ場所だというファミレスにやってきた蓮たちは目を疑う光景を目の当たりにしていた。

「なにあれ・・・」
「さぁ・・・」

ファミレスの中では茶髪の髪の女子にツインテールの女子が抱きついていた。なにがどうなっているのかさっぱりわからない。あの2人が目当ての人じゃありませんように・・・という願いも初春の様子を見る限り叶いそうにない。

「なぁ、すでに帰りたくなってんの俺だけ・・・?」
「大丈夫、あたしもだから。」
「あはははは・・・・」

茶髪のほうがツインテールの子の頭に拳骨をし、ファミレスからでてこちらに来ようとしているのを柵川中学からきた3人はなんとも言えない微妙な表情と気持ちで待ち構えた。





「というわけで、とりあえず紹介いたしますわ。こちら柵川中学1年、初春飾利さんですの。」
「は、はじめまして!初春飾利です・・・」

ツインテールの子の紹介に合わせて初春が茶髪の少女に挨拶する。憧れの人を前にして緊張気味だ。今、蓮たちは茶髪の少女と向き合っており、両者の間にツインテールの少女がいる。立ち位置からして茶髪が御坂、ツインテールが白井だと佐天と蓮は察する。

「それから・・・あなたがたは?」
「ど〜も〜。初春のクラスメイトの佐天涙子で〜す。なんだか知らないけど着いてきちゃいました〜。ちなみに能力値はレベル0で〜す。」
「さ、佐天さん!なにを・・・」

白井に聞かれて嫌味たっぷりに自己紹介した佐天。その態度に初春が慌てたあと、蓮を心配そうにちらりと見る。蓮も佐天のような態度をとったらどうしようと考えているのだろう。

(さぁ、どうするか・・・)

もちろん佐天のような挨拶をするつもりはない。いろいろ考えるが、とりあえず普通の挨拶をしてみることにする。

「同じく柵川中学1年の神谷蓮です。よろしくおねがいします。」

無難な挨拶をした蓮を見て初春がほっとしたように息をはく。蓮の足元にすぐ逃げられるようスケボーが用意されているのはもはや仕方がないだろう
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