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なりたくないけどチートな勇者
14*よくある使えない人
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を起こす、その混乱の裏で隠密部隊が正門を開き歩兵で一気に攻める。
そして敵の後ろから飛竜を使い挟み打ち。

これが一番楽な方法だと彼女は言っている。

「つっ!ですがそもそも!貴女様の考える作戦を実行出来る程隠密活動がうまい者などここにいません!そんな状況でその作戦を行うよりも私の策に乗る方がいいに決まっています!!」

「居るから言っているこのたわけ!ナルミ、出てこい!」

そう言われハイドを解く自分。

「んなっ!貴様どこから来た!?」

「ほれ、この姿を消す術を持つこいつなら問題あるまい。ちなみに最初からいたぞ。」

「っつ…しかし飛竜を後ろに移動させるのはどうしますか!?あんなに巨大な大群、すぐに見つかりますよ!?」

なんとしても突撃さしたい将軍。
ぶっちゃけこれだけ反対する理由はエリザの作戦だと彼の出番がないからだろう。
出番がない=活躍できない=武勲をたてれないだからね。
何たって最初に自分が出るって主張していたくらいだから、よほど活躍したいんだろう。

「あぁ!?飛竜もこいつが処理できるぞ。」

そう言われながらエリザに親指で刺される自分。
やめなさい、行儀悪い。

「ナルミ、見せてやれ。」

「あ〜、はいはい、んと……スモールライト〜。」

某青狸風にポケットから出すは懐中電灯(手回し充電式)、中学の技術の授業で造った代物だ。
それのスイッチを入れ、光を机に当てる。

「な…ん……」

すると手の平サイズまで縮む机、おまけに言葉を無くした将軍がついてきた。

「元にもすぐ戻せますよ。」

そういいながらもっかい光を当てる自分。
机はもちろん元通り。

「どうだ?まだなにか文句はあるか?では、お前の策がどんなものかか教えてくれないか。」

勝ち誇った顔のエリザ。

「つっ……解りましたよ!!」

そう言いながら机を叩いて出ていく将軍。
顔は赤く、怒りが滲み出ている。
ぶっちゃけキモい。

「ふんっ!欲にまみれた能無しが。」

そう言いながら残った人達に作戦を詳しく伝えるエリザ。

あれ?
最初より将軍の出番少なくなった。
ご愁傷様、そしてざまぁ。




********−☆

次の日、昼頃に出発して目的地に着いた自分達は、作戦のための準備を進めていた。

しかし、自分はまたも飛竜酔いでダウン。
そのため、自分は横になって休んでいた。
その横ではエリザが隠密部隊と自分に作戦の最終確認をしている。

その時、事件が起こった。

「突撃ー!!」

「うぉぉぉぉぉぉ!!」

「な、何だ!?」

地響きと共に兵士達の雄叫びがこだまする。
それに驚き飛び出すエリザ。
それに追随して飛び出す自
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