暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダムSEED
0164話
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せん。確かにその可能性は考えていませんでした」
「まぁ、違ったのなら何よりだ。それであの救命ポッドはどうする?」
「その、どうしたらいいと思いますか?」
「こんな所に置いていったらまず助かる見込みはないだろうな。何せここはデブリ帯だ」
「じゃあ、助けないと!」
「そこで問題になるのが俺達の機体だ。何せ連合の秘密兵器だからな」

 もっとも、その連合の秘密兵器も半分以上が既にザフトに奪取されてデータを抜き取られた上にゲイツなんかの新機種に技術を応用されてるんだが。

「でも、このまま見殺しになんか出来ませんよ!」
「……ま、いいだろう。俺も口添えはしてみるが、あくまでも俺の立場は外様の傭兵だ。ナタルからきつい事を言われるのは覚悟しろよ」
「ありがとうございます」

 キラは礼を言い、ストライクで救命ポッドを保持したままアークエンジェルへと帰還する。





 アークエンジェルのMS格納庫。そこにマリューやナタル、ムウや整備員達が集合していた。もちろん俺やキラもその場にいる。それと、もし中にいるのがザフトの兵士だった場合に備えてだろう、銃を持った保安要員も何人か。
 そしてマードックが救命ポッドを調べていると、ナタルがキラへと向かって口を開く。

「つくづく君は落とし物を拾うのが好きなようだな」

 ほらやっぱり言われた。だが俺が思っていた程きつい口調でないのは、ナタルとしてもへリオポリスの時とは違いこのまま見捨てた場合、救命ポッドに乗っている人物の命が危ないと理解しているからか。

「開けますぜ」

 マードックの言葉と共に、保安要員が救命ポッドの入り口へと銃口を向ける。
 それを確認してからマードックが数度救命ポッドに繋いだキーボードを叩くとピーという電子音がして扉が開き……

「ハロ、ハロ……ハロ、ラクス、ハロ……」

 そんな電子音と共に出てきたのはピンクの丸い物体。ガンダムのマスコットキャラであるハロだった。予想外の出来事にそこにいた全員が呆然とするが、次の瞬間には人間の声が聞こえてくる。

「ありがとう。ご苦労様です」

 その言葉と共に現れたのはピンクの髪をした一人の少女。原作ではこの戦争を終わらせる為の最大のキーパーソンであるラクス・クラインだった。
 こうして、キラ・ヤマトとラクス・クラインは運命的な出会いを果たす。
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