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魔法使いへ到る道
7.海の青は空の青なんでしょうか
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?もうっ、やったなずずかちゃん!お返しだ!えーい!」
「わぷっ!?ちょっとなのは、なんでアタシにかけるのよ!このぉ!」
「にゃー!」
「きゃー!」
 実に楽しそうである。波打ち際で盛んにお互いに水を掛け合う少女たち。ここがプライベートビーチでよかった。普通の海水浴場なら今頃小さい子大好きの変態どもにその肢体を舐めまわす様に見られているところだろう。まあ実害は無いだろうけど。訓練された変態にとって自らの愛する対象は絶対不可侵。その身に触れることなど恐れ多い。見ていることを悟られず、ありのままの姿をひっそりとその脳内に写し取るのだ。
 しかし最近は変態の錬度も落ちてきてねー、と考えつつ、何かに憑りつかれたかのように一心に穴を掘り続ける俺。別に水の中が怖くなったわけではないよ。
 日差しを受けじっとりと背中に汗が浮かぶまで穴を掘り続け、なんとか人一人埋めれそうな穴を彫り上げることが出来た。ふぅー、重労働。
「わー!すごーい!」
 海から上がってこちらに来ていたなのはが穴を覗き込んで歓声を上げる。それにつられてすずかとアリサもやってきた。
「うわー、でっかい穴ね」
「いったい何をするの」
「ん?こうする」
 すずかの素朴な疑問に、何が楽しいのかいつまでも穴の中を見ていたなのはの両脇に手を差し込み「にゃ?」穴に放り込んで改めて砂を詰めていく。
「わー!何するのー!」
「そういうことね!面白そう!」
 何をやりたいのか察したらしいアリサが協力してくれる。残ったすずかは、仕方ないな、とでも言いたげな笑みを浮かべて佇んでいる。率先して参加はしていないけど止めに入ってもこないあたり、あの少女が一筋縄ではいかないことを示している。
 そして埋め立て終了。地面からにょっきりと生えるなのはの生首。ユーモラスだがどこか危ない気だ。
「うわーん!出してよー!」
「アハハハ!よく似合っているわよ、なのは!」
「――随分とご機嫌だな。いつから埋められるのがなのはだけだと錯覚していた?」
 え、と声を漏らすアリサの両脇に後ろから手を差し込み、実はもう一つ用意していたりした穴に放り込み、先ほどの数倍の速度で砂を流し込む。
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!おねがいだから待って!」
「いけいけー!アリサちゃんなんか埋まっちゃえー!」
 生首一号が仲間を増やしたそうにこちらを見ている。数十秒で生首二号が出来上がったので、これで一号も報われたことだろう。
「あ、あれ?これいがいと本当に動けない!」
「ふっふーん。なのはのくるしみが分かったでしょ?!……だからお願い、だしてケンジくーん!」
「えー、どうしよっかなー?」
 二人の目の前にしゃがみ込みにやにやと見守る。きゃんきゃんと騒がしい二人だが、残念、首から上だけなので迫力が無い。
 危なくないよう
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