暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
4話:舞い上がる吸血鬼と意外な出会い
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現れたバイク、マシンディケイダーに向かって歩く。そしてなのはを乗せ、ディケイダーにまたがる。

「おいフェレット、乗らなくていいのか?」
「あ、はい!」

俺はユーノにそう言うと、急いでなのはの体に上ってしがみつく。
俺はそれを確認した後、ディケイダーを発進させる。

「す、すいません…」
「いいから、道を教えろ」














夜の海鳴市をマゼンダ色のバイクが走る。そして、なのはの家の少し手前でバイクを止め、なのはをおろす。

「後は自分で行けるな?」
「あ、はい……」

ディケイダーは再び灰色のオーロラを通り消えていった。

「それじゃ、俺はこれで…」
「あの…」

俺はそう言って夜に紛れて去ろうとするが、ユーノに呼び止められる。

「…どうして、僕たちに協力するの?」
「……奴らが、現れるからだ」

『奴ら』、俺が先程戦ったマスカレイドドーパントを含め、オーズのクズヤミー、ウィザードのグール、電王のモールイマジンナなど、グロンギとの戦いの後のジュエルシード関係の事件が起きる度、現れてはジュエルシードを寄越せと言ってくるのだ。

「あの異形の怪物たちのことですね」
「あぁ…」
「あの者達は…何なんですか?」
「…俺も、わからない」

否、奴らが何なのかは解っている。だが、なぜあいつらがこの世界に存在するのか。なぜあいつらがジュエルシードを追い求めるのか。グロンギの事件からず〜っと寄越せ寄越せとうるさい奴らだが、理由がずっとわからないままだった。

「そう、ですか…」
「あの、私も…」
「そろそろ戻れ。親が心配する」

ユーノがそう言って顔を垂らす。なのはがそれに続いて何か言おうとしたが、時間が時間なので、俺も急いでその場を去る。
















「ふぅ…」
〈昨日はお疲れ様でした〉
「ほんとだよ。あれ以上あの場にいたらどうなっていたことやら…」

俺はそうぼやきながら布団の上に寝っ転がる。
現在は一夜明けた日曜日。ジュエルシードの事件が起きてから、ようやく気の抜ける朝だ。

〈今日はどうしましょう?ジュエルシードを探しましょうか〉
「ん〜?いや、今日はなのは達に誘われててな。今日はそっちに行くつもりだ」
〈ですが…〉
「確かにジュエルシードにあいつらが出てくるのは厄介だ。だけど、一般人を襲うようなことをしてないから、今は大丈夫だと思う」

そう言いながら布団から起き上がり、外へ出る準備を始める。

「トリス、行くぞ」
〈了解です〉










現在海鳴市の河川敷。なのはの父、士郎さんがコーチ兼オーナーをしているサッカーチーム、『翠
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