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とある誤解の超能力者(マインドシーカー)
第7話 電撃戦
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させているうちに、残り2体で牧石と目黒をしとめる計画だった。

羽来はディスプレーを確認しながら、二人の存在を捜索している。

その時、7台あるモニターのうち6台の映像が消失した。
「いったい、何が……」
羽来は、「レプトン」が搭載しているモニターが、使用できなくなった事を理解して、インターネットから自分が起こした事件を確認した。
「……、なんだこれは……」
羽来は絶句した。

羽来が見ている映像は、どこかのテレビ会社がチャーターしたヘリコプターからの中継映像である。
サイキックシティ中央駅付近が、粉々に砕け散り、残骸だけが散乱していた。
それは、羽来が破壊させた戦車などの装甲車両だけではなく、さきほどまで羽来が操作していた「レプトン」の破片らしきものも存在していた。

そして、周辺には13体の「レプトン」と同様の黒いロボットと、4枚の羽を持つ1体の巨大な白いロボットが存在していた。


「……」


羽来は沈黙を続けているため、テレビ音声だけが聞こえる状態であったが、羽来の背後から新たな物音がくわわった。
「失礼します、羽来雄二郎さん。
我々は、警察のものです。
今朝発生した事件について、事情を伺いにきました」

ここで、羽来の計画は頓挫した。



 午前8時03分 第7区 区営駐車場



「予定通りだな」
天野は、テレビ中継車のような車両の中で複数のモニターを同時に眺めていた。

天野は、羽来に「レプトン」という餌を与えて、先陣を切らせた。
もちろん、羽来は天野の存在など知らなかったが。

羽来の計画を支援させようと見せかけながら、その計画を頓挫させる為に過剰な火力を使用して混乱を発生させる。

その間に、牧石と磯嶋を倒す。
これが、天野の建てた計画だった。

警察が特に警戒するのは、テロ行為や殺人等の重犯罪行為である。
その、天野の計画もテロ行為に相当するが、天野はあくまでも「羽来の行動を阻害する」ことが目的で、「その結果、周辺施設や住民や牧石がどうなろうとも」関係ないという考えだった。

その結果、警察は天野ではなく羽来に注意が向けられてしまったのだ。

「さて、本命はどうなっているかな?」
天野は、ひとつのモニターを注視した。



 午前8時20分 第7区 とある高校の校庭



普段であれば、始業時刻に近づいているため、遅刻しないように慌てて登校する生徒達が走り出している校庭である。
が、今日は急遽学校が休校となったことから、二人の牧石しか存在しなかった。


「さて、あれは君の仲間だったのかな?
メカ牧石君?」
牧石は、もう一人の牧石に対して一つの残骸を指し示す。
そこには、少し前まで「レプトン」と呼称されてい
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