暁 〜小説投稿サイト〜
ドラゴンクエストV 勇者ではないアーベルの冒険
第7話 そして、交渉へ・・・
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
さて、最初はキセノンを説得しなければ。
あのおじさんは苦手だ。
とはいえ、計画のためだ。覚悟を決めよう。

俺は、キセノン商会に入ると、創業者に声をかける。
「おじさん。こんにちは」
「こんにちは、アーベル」
「実は、お願いがありまして」
「アーベル。娘はやれんぞ!」
「違います」
「すぐに否定するとは、テルルが悲しむぞ。テルルを悲しませる奴は、俺が許さない」
「違うと言ったのは、テルルの話ではないという意味です。重要な話です」
「この俺にとって、娘の話以上に重要な話などない。帰ってくれ」
「あなたにとっては、そうでしょう。僕が言ったのは、キセノン商会にとって重要な話だという意味です」
「・・・。そうか、アーベル、ついてこい」
キセノンは俺を奥の来賓室に案内する。
とりあえず、最初の関門は突破した。

俺は、来賓室でキセノンと話をしている。
一代で財を成したとはいえ、来賓室は派手ではない。室内は洗練された上品さが感じられる。
「つまり、勇者一行とは別に行動すると」
「そうです。いや、勇者より先に旅を始めるのです」
「それでは、勇者様ご一行の称号がもらえないぞ?」
「もらえませんが、それ以上のものが手に入ります」
「何が手に入るのだ?」
「時間です」
「そうか、時間か」

キセノンは考えている。
当初の計画は、勇者と一緒に冒険してバラモスを倒す。その名声でキセノン商会の権益を拡大するというものだった。
しかし、それ以上の利益が手にはいるのであれば、考え直してもいい。
俺は、キセノンの考えをそのように読んでいた。

「手に入れた2年の間に、何をするつもりだ?」
「商船を手に入れます」
「ほう。どうやって?」
「ポルトガと交渉します」
「確かにポルトガは、船を造ることができる。商船が手に入れば、交易ルートが拡大できる」

キセノンは質問を続ける。
「だが、ポルトガは他国に船は売らないぞ」
「代わりに、勇者を派遣します」
「なるほど。勇者はアリアハンからしか生まれない」
俺はうなずく。
勇者は天に選ばれた存在だ。
勇者が王を支持すると言っただけで、国内の支持率は上昇する。

「たしかに、ポルトガにとって勇者の派遣はいい条件かもしれない。だが」
キセノンは追求の手をゆるめない。
「ロマリアはどうする。ロマリアが許さなければ、ポルトガへは行けないぞ」
通過するには、ロマリア王の許可がいるだろう。
ただの冒険者が、ロマリアからポルトガに訪ねるのは許されないだろう。

「ロマリアは、仲介役として船と勇者派遣の両方を手に入れさせます」
「気前が良すぎるだろう。ポルトガが認めるとは思わない」
「お任せください。だめなら、2年後に勇者一行として普通に参加すれば済むことです
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ