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ドラゴンクエストV 勇者ではないアーベルの冒険
第5話 そして、魔法使いへ・・・
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俺には抜かりなどない。
「飛行魔法の活用法さ」
「飛行魔法?」
「テルル、トベルーラのことよ、そうでしょう。アーベル」
よくわからないといった表情をするテルルに、セレンが助け船を出す。

養成所では教わらない魔法の一つである。
一人でしか使用できない上に、魔力(MP)をかなり消費する。
冒険には向かないということで、養成所の講義内容からはずされている。

俺が長々と解説しようとするのを見抜いたテルルは、降参という表情をして俺の話をとめさようとする。
「はいはい、アーベル、話はそこまで」
「・・・、まだ何も話をしていないのだが」
「もう家に着くから、今日はここまでね」
「じゃあな、セレン、テルル」
「じゃあね、アーベル、セレン」
「それじゃあ」
四つ角で、3人は別れた。

俺は、転生してからずっと、この世界でどう生きるのか考えていた。
俺は、ある時から転生について考え方を改めていた。

俺は、前の世界から転生したのではなく、この世界で5歳のときに、前の世界に転生し、30を過ぎてから、この世界に戻って来たのだと。
都合の良い考え方ではあるが、この世界でアーベルとして生涯を終えるのであれば一番良い生き方になる。
それならば、他人に気付かれないように前の世界の知識を活用しようと、心に決めた。
前の世界の知識を活用した結果、この世界での人生設計が出来たので、安心していた。

だが家に帰るまで、それが油断であることに気がつくことはなかった。
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