コードギアスR1
0152話
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座る。
コーネリアに渡す情報はどこまで開示すべきか。ギアスに関してはユーフェミアの豹変というこれ以上ない証拠を目の前に突きつけられたから信じる事が出来ただろうが、Cの世界や思考エレベーターの事を言っても信じるだろうか?
……いや、その辺は時間を空けてコーネリアがもう少しギアスに関して理解してから教えた方がいいだろう。最初に大量の情報を教えても上手く整理出来ない可能性がある。普通の状態ならまず大丈夫なのだろうが、コーネリアの最愛の妹であるユーフェミアが関係している事を考えると……
「ユフィ……」
ユーフェミアの夢を見ているのであろうコーネリアが幸せそうに呟くその寝言を聞き、俺は部屋を出て行く。
翌日。俺はギアスに関連するデータをまとめたディスクとPDAを手に、再度コーネリアが入院している治療施設へと訪れていた。
だが、そこで待っていたのは……
「あら、アクセル。貴男もお見舞い?」
にっこりと綺麗な笑顔を浮かべたレモンと。
「アクセル、良く来てくれた」
そして若干の緊張感を滲ませているコーネリアだった。
正直、このまま回れ右して帰りたくなった俺を責める事は誰にも出来ないと断言したい。
だが、そのまま本当に帰る訳にもいかず俺は手に持っていたディスクとPDAをコーネリアへと渡す。
「コーネリア。このディスクに昨日俺が言ったギアスについての情報が入っている」
「……感謝する」
「このディスク規格は俺達の世界のものだから、中を見たい時にはそのPDAを使ってくれ。……それと、ここからが今日の本題なんだが、その前に」
そこで言葉を切り、レモンの方へと視線を向ける。
「エキドナは戻ってきたのか?」
「ええ。ゲートはギルフォードとかいう男の協力もあって無事設置出来たそうよ」
「ギルフォードが? アクセル、ゲートとは一体何だ?」
「その話はちょっと待ってくれ。レモン、じゃあこのホワイトスターとコーネリアの世界の時差はもう無いと考えていいんだな?」
「ええ、あちらの世界が1日24時間なら完全にこちらとリンクしているわ」
ふむ、なら問題無しか。そう判断し改めてコーネリアの方へと顔を向ける。
「コーネリアも知っての通り、このホワイトスターとコーネリアの世界は違う世界だ。これはいいな?」
「ああ」
「このホワイトスターから違う世界へと転移する時、そこには時間差が生まれる。エキドナが来た時に2日程休暇を貰うと言ったのを覚えているか?」
「ああ。だが……いや、待て。つまりは」
さすがに頭の回転が早い。最後まで説明するまでもなく俺の言いたい事に気が付いたようだ。
「そう。俺はあの時このホワイトスターで1日を過ごしてあちらの世界へと転移した。そう
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