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スーパーヒーロー戦記
第64話 第二次日本攻略作戦(前編)
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っていたのはデストロン最高幹部であるヨロイ元帥の姿であった。

「これはこれは、次期創世王様自らとは恐れ多い事に御座います」
「挨拶は抜きにしよう。ヨロイ元帥殿、早速例の話に移るとしよう」

 頷き、話が始まる。それに対しその場に居た怪人達はうろたえだした。無理もない。天下のゴルゴムがまさかデストロンと結託したと言うのだから。

「しゃ、シャドームーン様、これは一体?」
「見て分からんか? 我等ゴルゴムとデストロンは今日より同盟を組むのだ。相手は同じ仮面ライダー。問題はあるまい」

 簡潔にそう返された。だが、それを聞かされた三大怪人達は黙ってられない。そんな事をしたらデストロンに良い様に使われるのがオチだからだ。
 今までは互いに牽制しあってきた。それが今になって同盟など明らかに裏がある。

「我々は反対です! あんな低脳な人間の集まりの組織と手を組むなど断固反対です!」
「だが、我々だけで仮面ライダーに挑むのは些か愚作だ。それに、使える物は何でも使うのが戦略と言うものだ。そうだろう? ヨロイ元帥殿」
「シャドームーンの言う通りだ。我々の計画を幾度も破ってきた憎き仮面ライダー。奴を倒さない限り我等の悲願は成就せんのだ」

 互いに意見は一致していた。ならば何の問題もない。まずは目の前の敵を叩く事が先決と言う事なのだ。
 そんな時、複数のモニターが突如として現れた。其処にも様々な面々が映し出されていた。

「こ、これは! ミケーネ帝国に百鬼帝国!」
「それに、ベガ星連合軍に星間連合まで!」

 其処には地球制服を狙う組織の殆どが顔を揃えていたのだ。
 暗黒大将軍、ブライ大帝、ベガ大王、異次元人ヤプール。
 それらの面々が顔を揃えたのだ。

「聞いての通りだ皆の衆。我等の敵は皆同じ! ならば、此処は我等一致団結してそれの撲滅に当たろうではないか!」

 諸手を挙げておおっぴらにそう宣言するシャドームーン。その言い分にモニター越しの面々は揃って頷いた。皆考えは同じだったのだ。
 世界を征服する為には邪魔な存在を片付けるのが先決。ならば、此処は互いに手を組み数で倒すのが定石と踏んだのだ。

「今、奴等は互いに分裂状態にある。この好機に乗じ、我等は此処に【第二次日本攻略作戦】を開始する事を宣言する!」

 モニターの奥からそれぞれの歓喜の声があがる。それは此処ゴルゴムもまた同じであった。まずは目の前の障害を取り除く。
 その目的の一致から此処に悪の組織の同盟【侵略同盟】が結成されたのであった。




     ***




 戦闘を終えた一同は一度アースラへと帰還した。そして、其処でそれぞれの戦闘報告をする事となった。
 そして、結城丈二こと、ライダーマンの悲報が告げられ
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