コードギアスR1
0135話
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高い指揮能力。そしてグロースターを駆り自ら先陣に立って闘うその姿から付けられた異名だ。そして今、コーネリアはその異名通りに日本解放戦線を魔法を使ったかの如く一方的に蹂躙していた。
「ん? ……ユーフェミア副総督、ダールトン将軍が日本解放戦線の本拠地入り口を見つけたようです」
幕僚の1人が空へと上がった信号弾を見て嬉しそうに口を開く。
コーネリアもその信号弾を見たのか進行を止めてその場に留まる。何かあった時にすぐに動けるようにという事だろう。
そしてコーネリアからの命令により、予備部隊がダールトン部隊の方面へと展開を始める。
予備部隊の援軍を得たダールトンの部隊はその勢いをますます増して、制圧地域を増やしていく。
この辺りの指揮ぶりはさすが歴戦の将軍というべき手並みだ。
……だが、この戦場にはダールトンも、ギルフォードも、そしてコーネリアですら認識していない強敵がまだ残っている。そう、ゼロ率いる黒の騎士団という強敵が。
ダールトンが日本解放戦線の本拠地入り口を見つけたという事は、そろそろ行動を開始するだろう。
ソレが起きたのは俺が予想していたよりも幾分か遅かったが、それでも絶妙といえるタイミングだったと言える。
局地的な大地震が起きたかの如く山が震え、その麓にいるG-1ベースも激しく揺らされる。そして次の瞬間には山の頂上から土砂が濁流の如く押し寄せ、日本解放戦線の本拠地目指して展開していたブリタニア軍のKMFをことごとく押し流したのだ。……そう、まだ抵抗を続けていた日本解放戦線の無頼諸共に。
その土砂の流れは、まるで計算され尽くしたかのようにアレックス隊をほぼ全て呑み込み、ダールトン隊もその半数以上を呑み込む。そしてそのまま麓の街をも土砂で呑み込んでいく。
モニタで表示されているKMFのマーカーは半分以上が消え去っている。そして……
「カリュウシ隊からの報告です! 山頂から新たな敵KMF部隊を確認! 戦闘に突入したとの事です!」
……来たか。
「いえ、これは……」
「どうした!」
オペレーターが言い淀むのを幕僚の1人が怒鳴りつける。
「これは……日本解放戦線ではありません! 相手は、黒の騎士団と思われます!」
黒の騎士団。その言葉がG-1ベースのブリッジに響き渡った時に数秒沈黙に包まれる。
「馬鹿なっ! 黒の騎士団だと!?」
「はい! またKMFの他にも生身でゲリラ戦を仕掛けている部隊もいるようで、既に何台かの戦車が撃破されてます!」
こうして、ナリタ連山での戦いは新しい局面を迎える。
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