暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0123話
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の手足のような感覚器と言ってもいいだろう」
「あ、それってもしかしてアダマン・ハルパーの!?」

 技術班の1人が気が付き、声を上げる。それを聞いて他の面々も気が付いたのだろう。驚きの声を上げている。

「気が付いたか。そう、これがアダマン・ハルパーの正体だ」
「じゃあ、テスラ研の参式斬艦刀の技術を流用したというのは……」
「ええ、アクセルの能力を有効に使い、かつ隠蔽する為の方便よ」

 あっさりとレモンが答えを口にする。

「ちなみにこのスライムは対象を消化・吸収する能力がある。それによって容量を増やす訳だな」

 話ながら、ブリーフィングルームに備え付けられていたペンをスライムの方へと投げて吸収させる。すると、ほんの僅かだがスライムの容量が大きくなるのが分かった。

「こんな感じだ」

 スライムを空間倉庫へと戻し、空間倉庫の穴を閉じる。

「俺の能力についてはこんな具合だ」

 能力の説明が終わったと見るや、早速近くにいる仲間と俺の能力についての推論を話し始める。

「取りあえず静まれ。お前等、大事な事を忘れていないか? 今はまだホワイトスターの中にいるから平気だが、俺達は現在進行形で次元の狭間に取り残されているんだぞ。俺の能力に興味があるのも分かるが、今はまずその事を考えろ」

 俺のその言葉にブリーフィングルームが静まりかえる。恐らく技術班の面々にしても事態の深刻さは分かっているのだろう。と言うか、俺よりも頭の良い連中が揃っているのだから現状の危険さくらいは分かっていて当然か。ある意味で俺の特殊能力は現実逃避に最適だったのだろう。

「アクセル、貴男何かここからの脱出の手段に心当たりあるんでしょう?」

 レモンのその声に、再び技術班の視線が俺へと集まる。だが、それはこの部屋に入って来た時の好奇心にギラついたものではなく、縋るようなそれだった。
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