短編
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…。
「何とか言わないかッ!!」
「まぁ待て……それで楠木とやら。何故此処にいる?」
明治天皇(仮称)は衛兵を静める。
「いや……それが自分にも分からなくて。気が付いたらこの部屋にいたので……」
「ふむ……」
「しらばっくれるなッ!! 何が気付いたらだッ!!」
「ぐッ!!」
俺は衛兵に殴られた。痛いのでマジで止めて下さい。
「止めないかッ!!」
「も、申し訳ありませんッ!!」
衛兵が明治天皇に頭を下げた。
「君らは下がりたまえ」
「は、しかし……」
「朕を狙う暗殺者なら既に朕の命を奪っておる。だから下がれ」
「……分かりました」
衛兵達は寝室を出た。
「痛くないかね?」
「あたた……いえ大丈夫です。それと陛下、つかぬ事を聞きますが今は何年何月ですか? それと貴方の諱は睦仁ですか? 父は孝明天皇ですか?」
「ん? 変な事を聞くものだな。今は明治三十三年八月一日だ。諱は睦仁であり、確かに父は孝明天皇だ」
「……日露戦争前の明治日本かよ……」
「何だその日露戦争とは?」
陛下が俺に聞く。
「日露戦争……まぁ日本とロシアの戦争ですね」
「……君が言うのはまるで戦争になるような事であるな」
「戦争になるではなくて、実際に戦争になりました」
「何?」
「陛下」
俺は陛下の顔を見る。
「今から話す事は陛下にとって現実とはかけ離れた事になるかもしれません。ですが、自分の日本はその歴史を歩んできました」
「……話すがよい」
「ありがとうございます。まずは自分の事を話しましょう。……陛下、自分は未来から来た日本人です」
俺は陛下にそう言って俺がいた日本が歩んだ歴史を説明した。
「……成る程。君の話は分かった。しかし、君が未来から来た日本人だと言う証拠はあるのかね?」
「そうですねぇ、何があるかな……」
俺はそう言って持っていたバッグの中身を出していく。
「ケータイとその充電器、PSPとソフトに充電器、パソコンと充電器、そして母さんに見つかって捨てられたから新しく買ったはつ恋連○艦隊、6月発売のMCあく○ず二五号くらいやな……」
「む……ハレンチな……」
陛下はあく○ずの烈風を見て顔を赤くしている。
「取りあえずパソコン起動させよっと」
俺はパソコンを起動させた。そういやこの時代ってコンセントはあったかな? 無かったらパソコンは使われへんな。携帯は一応ソーラー発電の携帯やから使える事は使えるな。
「……流石にネットは使われへんからな。陛下、『抜刀隊』でも聞きますか?」
俺はそう言って『抜刀隊
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