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もう一人のアルフィミィちゃん
逃げ出す準備をしますのA
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 どちらがいいか、選ばせてあげますの」

そう言うと、女性は次々とか細い声で殺してと言って来る。

「りゅ……リュウセイは……殺されたの…………?」

「既に手遅れで……死にましたの」

「そう……なら……殺して……」

「承りましたの。苦しまず殺して差し上げますの」

「……あり……が……とう……」

お礼を言う女性達を纏めて触手で包み、一瞬で吸収してあげますの。

「せめて、アルフィミィの中で幸せに過ごすですの」

そして、襲い来る絶望という不の感情。悪人や軍人は精神を消滅させてから吸収するが、今回のように一気に吸収して不の感情だけ取り除くとなると、その負の感情がアルフィミィ自身を襲って来る。

『苦しい、憎い、なぜこんな目に、助けて、止めて、痛い、殺して…………』

そんな負の感情がアルフィミィの中で渦巻く。

「これは…………キツイ…………ですの!」

身体を抱きしめて、うずくまって何とか耐える。

「ふふふふ、暴れてやりますの…………どうせ、この腐った世界。あちらに行くまでにお掃除してやるですの…………うふふふ」

アルフィミィはそのまま、次の獲物を探して施設内を徘徊し、皆殺しにして吸収した。そして、基地にアインスト以外の生物がいなくなって、ようやく多少はマシになりましたの。なので、T-LINKシステムの資料や機材を一切合切吸収していただきます。取り込んだ機材は影から出せるみたいですの。生体機械としてですが、問題は有りませんの。あと、資金としてお金も沢山貰ったですの。

「しかし、殺す事になんの忌避感も無いとは…………この身体、恐ろしいですの。いえ、それ以前にかなり残虐な方法で殺してますの…………」

なんだか、意思の覚醒をする前の純粋なアインストであるアルフィミィの感じがしますの。まだ身体と精神が馴染んでないせいかも知れないけど、今は都合がいいですの。後悔は後でやればいいですの。そんな事より問題は女の子達を吸収した後ですの。この世界を呪うような憎悪はまだ確かにアルフィミィに根付いていますの。これも念動力がかなり高い…………というか、最高峰のLv.10になったせいですの? 

『ソナタから敵と同じ嫌な感じがする。大丈夫なのか?』

そんな事を考えて居ると、アインストレジセイアからアインストを通して念話が飛んできた。

「大丈夫ですの。敵を知るには先ずその力の源を理解せねばなりませんの。それに、連中をアインストに取り込むというのも面白いと思いますの」

『そうか、理解した。では、次はどうする?』

「アフリカにあるアースクレイドルとシュウ・シラカワの探索をお願いしますの」

『了解した。これより捜索隊を向かわせる』

念動力をアルフィミィが得た事に対するア
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