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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
三十四話〜繋がる思い
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果にはならないだろうな」


私らしく、か……


「でも、もしダメだったら……」
「何がダメなんだ?」


不意に聞こえた声。いつもと同じその声。


「ランス……」
「二人して辛気くさい顔してよ、らしくねえな」
「そうだな。私達らしくない」


シグナムはこちらを一瞥し、


「そう言えば、テスタロッサがお前に話があるそうだ。ちゃんと聞いてやれ。私はアースラに戻るからな」


そのままアースラに戻って行くシグナム。去り際に念話で、


(後はお前次第だ。健闘を祈る)


そう言い残して去っていった。


「で、話ってなんだ?」


ランスは私の目の前に来て、まっすぐに私を見ている。
ここまできたら、進むしかないよね。


「大事な話。ちゃんと聞いてほしい」
「大事な話?もしかして告白か?」
「うん。私は、ランスが好き。俺を頼れ、って言ってくれて嬉しかった。いつもふざけてても、いざって時にはいつも私のことを助けてくれる、そんなあなたが好き。だから、これからも、私の一番近くに居てくれる……?」




side ランス


予想はしていた。俺を見る目が変わっていた、ということから薄々は気が付いていた。
最初はこんな目をする何て思わなかった。
もっと恋愛沙汰に対しては奥手だと思っていた。
そんなこいつがこんなにも意志の強い目をするとはな。
それに………


「………くっ、くくく、はははははっ!」
「な、何で笑うの……?」
「いやな、お前との出会いを思い出すとな、はははははっ!」
「出会い……っ/////!?」


どうやらこいつも思い出したようだ。


「あ、あれは……」
「“バカー!!”とか言いながら追っかけ回して来たよな」
「うう……ラ、ランスだって子供みたいなことしてたもん!!」
「お?そうだったか?」
「そうだよ!」


そう言われればそんなこともあったな。
だが、


「でもよ、これで俺の勝ちだな」
「何が?」
「恋愛は、惚れた方が負け、だろ?」


しばし考えこむフェイト。そして、


「うん。負けちゃった」


とても嬉しそうに笑いながらそう言った。


「ああ。俺の勝ちだ。だから……」


ゆっくりと近づき……抱き寄せる。


「改めて、これからもよろしくな。フェイト」
「…………うんっ!」


二度目の生、とも呼べそうな今の状態。望んで得たものではないが、今は……


ただ、彼女(フェイト)のために………


「ね、ランス」
「ん?」
「私のファーストキス、貰ってくれる?」
「ああ。いいぜ」


こうして過ごすのも
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