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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
三十四話〜繋がる思い
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れたんでしょ?大丈夫。もう迷ったりしないから」


そう言って士郎さんのところへと向かって行った。


「………頑張ってください、なのはさん」


私にできるのはここまでだ。後はなのはさんの問題。
でも、きっと大丈夫。そんな予感があった。




side 士郎


「こんなところにおったんか」


後ろからの声に答える。


「はやてか」
「また盛大に悩んどるなぁ」
「………そうだな」


考えたところで、答えは出ない。


「なのはちゃんは、待ってるで。士郎の答えを」
「ああ」
「自分の気持ちをぶつければええんや。難しく考える必要なんかない。士郎がなのはちゃんをどう思ってるか、それを伝えるだけでええんや」


私は、なのはのことをどうみている?……
彼女は私にとって、どういう存在なのだろうか?あの笑顔は、私にとって……
……そうか。答えは、すぐそこにあったのだな。


「っと、仕事が残ってるから私は戻るで。それじゃ」


あの狸娘はまた大嘘をついた。仕事など既に終わらせてあるだろう。だが、今はその大嘘に感謝しよう。
何故なら………


「士郎君!」


今一番会いたい人が私の後ろにいるのだから。
気を利かせてくれたはやてに感謝しよう。


「なのは、聞いてほしいことがある」
「うん。聞くよ。ちゃんと聞く」


私の思いを、全て。彼女へと。


「私も、君が好きだ。だから、笑っていて欲しい。そのために、私にできることをさせてほしい。これが、私の答えだ」


単純だが、この短い言葉に彼女に対する思いを全て込めた。
やがて、ゆっくりと彼女が口を開く。


「ありがとう。私も士郎君が好き。だから、ずっと一緒にいてほしい。私の大好きな人として。最愛の娘の父親として。家族として、ずっと一緒にいてください」
「ああ。どんな時でも、一緒にいるよ。君の傍に、ヴィヴィオの傍にいる」


お互いに言いたいことを言い終えると、どちらからともなく距離を詰める。
手を伸ばせば届く距離。肩が触れ合うほどの距離。お互いしか目に入らない距離。
そして………


唇の、触れ合う距離。




とても永く感じた時間の後、ゆっくりと離れる。


「………戻ろっか」
「………そうだな」


アースラへと帰る。見つけたものを離さぬよう、しっかりと握りしめて。




side フェイト


「ふぅ……」
「ため息か、テスタロッサ」
「シグナム……」
「ランスのことか?」


やっぱりわかるのかな……


「どうすればいいのかな?」
「さあな。だが、お前らしくまっすぐにぶつかれば悪い結
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