暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
赤眼の狙撃手
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イヤーが集まってくるだろう。今は引こう。次に会ったときに必ず……」

声には出していなかったがやつの口が殺してやると言った
そして、ザザの姿は消えた。比喩表現ではなく本当に消えたのだ

システム上は人の動体視力を上回るような速度は出せないはずである
ならば透明になるような装備があるのか、と聞かれればそんなバランスブレイカーな装備はほぼ無いと言えるが
……どちらにせよ、早く移動しないと死銃を倒す前にやられるな。時計を見たらサテライトスキャンがあったばかりで今の俺の場所はバレバレだからな

「リン!」

「よう、シノン」

一息ついたところでシノンが崖の上から顔を見せた
銃でペイルライダーを狙っている
……そういえばいたな。ペイルライダー

「ペイルライダー……でよかったか?」

「ああ……」

BoB本戦において死亡するとアバターはその場に残る。その状態で殺せるかは不明だが命がかかっている以上賭けにでるわけにはいかない

「状況はどこまでわかっている?」

「私が死銃と呼ばれるプレイヤーに殺されかけた……というぐらいだ。信じたくはないがな」

戦闘中の俺らの会話からそこまで正確に読み取れたのか。この人は案外人格者かもしれない

「とりあえず移動しないか?やつの言った通りこの場にいると格好の獲物にされるぞ」

「同感だな」

ペイルライダーは立ち上がると俺の後ろからついてくる
後ろから撃たれる心配はない
先ほどの会話からシノンが俺と敵対関係にはないことがわかってる
撃とうとした瞬間撃たれることがわかっているのだ

「リン。こっちよ」

俺とペイルライダーはシノンについてその場を離れた








「大体理解した。つまりリンは死銃にこれ以上人を殺させないためにここにいる。そしてシノンはそれに協力していると」

「ああ……それの認識でいい」

「あってるわ」

「……なら俺は単体行動をしよう」

「えっ!?」

「一緒に行動した方が安全じゃないか?」

驚きの声をあげるシノン。そんなシノンに聞こえないように俺の耳元に口を寄せる

「シノンだろ?大事な人ってのは?」

「なぜわかった?」

「ただの協力者ってだけじゃない近さを感じたのさ。お前とシノンの間にはな」

「……そうか」

まさかバレバレだとは思わなかった。……カマをかけただけかもしれないが

「俺じゃなくてシノンだけを守ってやれよ。二兎追うものは一兎も得ず、だ」

俺が知る由もないが、ペイルライダーは妻と子。二人を同時に救けようとしたがどちらも救けられなかった過去を持つ

「……わかった」

「それでいい」

そう言うとペイルライダーは俺の耳元
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