暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0102話
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「なるほど。さすがの手際の良さだな」
「さて、じゃあ私はちょっとW17の様子を見たいからこの辺で失礼するわね。基地が近づいたら教えて頂戴」
「レモン、W17の調整は念入りにな」

 ヴィンデルの言葉に軽く手を振り、ブリッジを出て行く。

「ヴィンデル大佐、彼女は信用出来るのですか?」
「おいおい。レモンはリーが入る前からの、言わば生え抜きのシャドウミラーのメンバーだぞ?」
「アクセル大尉、私はお前に聞いているんじゃない。ヴィンデル大佐に聞いているんだ。で、どうなんでしょうか、ヴィンデル大佐?」
「そうだな、色々と愉快犯的な所はあるが、信用するか信用しないかで言えば、間違い無く信用していると言えるだろうな」
「そうですか、ヴィンデル大佐がそうお考えなら私は従うまでです」
「不服か?」
「いえ。大佐がそう仰るのなら」

 そんな2人の様子を眺めていたのだが、ラミアとレモンの事が頭を過ぎる。
 そろそろ時間、か。
 ヴィンデルに声をかけ、そのままブリッジを出る。





「W17は行ったのか」

 個室の中に1人で佇んでいたレモンへと声を掛ける。

「アクセル……ええ、行ったわ。W17……いえラミア・ラヴレスの意思で」
「そうか。だが、ヴィンデルの立場的にもこのまま黙って行かせてやる訳にはいかないが、分かっているな?」
「ええ。ここで散るならラミア・ラヴレスとしてはそこまでよ」
「……分かった」

 レモンを軽く抱きしめ、頭を撫でてから格納庫へと向かう。

「アクセル、そろそろ基地に到着……どうした?」
「W17が脱走したらしい。現在格納庫へと向かっている」
「何!? ……了解した。そのまま格納庫へ……うおっ!」

 ヴィンデルの言葉の途中でシロガネの船体が揺れる程の爆発が起きる。恐らくラミアがハッチを破壊したのだろう。

「ヴィンデル、俺はこのままW17を追う。そっちは補給物資の積み込みをしておいてくれ」
「1人でいいのか?」
「裏切り者のW17に対する粛正、これも実行部隊の隊長である俺の役割だろう」
「……そうか、任せた」

 ヴィンデルからの通信を切り、そのまま格納庫へと急ぎグロウセイヴァーへと搭乗する。

「グロウセイヴァー、アクセル・アルマー、出るぞ!」

 テスラ・ドライブを稼働させ、ラミアの破壊したハッチからその後を追う。幸いハッチが破壊されてから俺が格納庫に到着するまでそう時間差はなかった為、ラミアの乗っているアンジュルグは射程距離内にいた。
 それにしても、原作だとここで隠しユニットを入手できた筈なんだがラミアの乗機は相変わらずアンジュルグのままだ。エキドナが乗っているヴァイサーガはともかく、アシュセイヴァーは何機か予備機があったと思うんだが。

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