暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0102話
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け止めるアンジュルグだが、その隙を突くようにしてさらにアンジュルグの内側へとグロウセイヴァーを潜り込ませる。
 そもそもグロウセイヴァーはアンジュルグの半分程度の大きさしか無い為に、ラミアとしても狙いを付けづらいのだろう。

「威力は低いが、この距離から直撃を食らってはどうかな? ファイア・ダガー発射!」

 グロウセイヴァーの胸部装甲が展開し、多段弾ミサイルが発射される。それを至近距離から連続して食らい、その巨体が弾けるように吹き飛ぶ。

「くっ、さすが隊長……やるな」
「お前はW17ではなくラミア・ラヴレスとして進むと決めたんだろう? その道もここで終わりか?」

 アダマン・ハルパーを馬上槍状態へと変化させ、その切っ先をアンジュルグへと向ける。
 その馬上槍を構えて突撃しようとしたその時、突然アラートが鳴り響く。

「ちぃっ、どうした!?」

 俺の質問に答えたのは、シロガネの艦長であるリーだった。

「こちらへ急速接近中の物体あり。数は3。反応から見て、特機とパーソナルトルーパーだ」
「ハガネの追っ手か?」

 ヴィンデルが呟くように口に出すが、その言葉で思い出した。ハガネではない、クロガネからの追っ手だ。

「ヴィンデル、どうやらこれが俺の嫌な予感の正体だったらしいな。補給物資の搬入はどうだ?」
「もう少し時間が必要だ」
「そうか。だが……来たぞ!」

 俺の声と同時に戦場へと突っ込んできたのは3機の機体だった。1機はゲシュペンスト・タイプRV。こちらの世界では珍しく、ゲシュペンストなのにテスラ・ドライブを装備しているのが特徴的だ。そしてもう1機はあちらのテスラ研でも見た事のある特機、スレードゲルミルの素体となったグルンガスト参式。そして最後の1機はリョウトも乗っていたヒュッケバインMk-Vだ。
 この3機に乗っていて、そしてこの場所に現れる。つまりそのパイロットはギリアム・イェーガー、ゼンガー・ゾンボルト、レーツェル・ファインシュメッカーの3人で間違いないだろう。

「良く最後まで持ちこたえたな、ラミア・ラヴレス。お前の希望が来たぞ」
「隊長……?」

 疑問の顔でこちらを見るラミアを無視し、新たに現れた3機へと機体を向ける。
 だが、まるで俺が機体をそちらに向けるタイミングを待っていたかのように、ゲシュペンスト・タイプRVからの通信が送られてきた。

「応答せよ、シャドウミラー隊指揮官、ヴィンデル・マウザー大佐」
「馬鹿な、奴は……」
「ヘリオス・オリンパス!?」

 絶句するヴィンデルとレモンの声を聞きながら、俺はその男、ヘリオス・オリンパス……否、ギリアム・イェーガーが口を開くのを待った。
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