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ハイスクールD×D 万死ヲ刻ム者
第七十四話 仲介
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抱きかかえ、嬉し涙を流した。

「後はイッセーとアンジを元に戻す方法ね・・・アーシアの無事を伝えればあの状態を解除出来るかしら」

「危険だ、死ぬぞ。ま、俺は止めはしないが。そうだな・・・何か彼の深層心理を大きく揺さぶる現象が起これば何とかなりそうだが・・・」

ヴァーリの考えに横で頭をかきながら美猴が提案した。

「おっぱいでも見せれば良いんじゃね?」

「あの状態ではな。ドラゴンを鎮めるのはいつだって歌声だったが。赤龍帝と白龍皇の歌なんてものはない」

「あるわよぉぉぉぉ!」

声を上げ、飛んできたのは転生天使の紫藤イリナだった。イリナは何やら立体映像機器をリアスを渡した。イリナの話によると、サーゼクスとアザゼルが用意した秘密兵器らしい。

「よく分からないけれど、お兄さまとアザゼルが用意したのなら、効果が見込めるかもしれないわね」リアスがボタンを押す前に小猫が言い聞かせる。

「・・・みなさん。闇慈先輩は私に任せてくれませんか?」

「それこそ危険だ、猫又の転生悪魔よ。黒神闇慈の力は今の俺でさえ、抑えることが出来るか分からない程だ。下手したら死ぬ事になるぞ?」

ヴァーリの考えに祐斗が付け加える。

「彼の言う通りだよ、小猫さん。例え君が闇慈君のことを思っているかもしれないけど、一人じゃ無謀すぎるよ」

「・・・だからこそです。私は闇慈先輩が大好きだから止めてあげたい。お願いします!!」

小猫の曇りの無い目を見ているとそれは了承せざるを得なかったようだ。他のメンバーは一誠を元に戻す事に取り掛かったようだ。小猫は闇慈の元に近寄り、話を始める。

「・・・闇慈先輩」

「何だ?お前が・・・俺の渇きを・・・絶望を見せてくれるのか?」

闇慈は覇気と威圧感を放ちながら小猫の寄るが小猫は心を保ち、闇慈と向き合う。

「・・・闇慈先輩はこんな人じゃない。だから・・・戻ってきて下さい」

「和解でも・・・しようと言うの・・・か?・・・ふっ」

闇慈はけなすように鼻で笑うとデスサイズ・ヘルを振りかざし、小猫に向かって振り下ろす。小猫はバックステップでそれを避ける。

「俺は・・・話なんか望んじゃ・・・いない。和解よりも・・・血を俺は・・・望む・・・ふふふっ・・・はっはははは!!!」

闇慈の言葉に小猫は格闘の構えを取り、猫又の状態になった。

「止める!!私の闇慈先輩はそんなことは言わない!!返して貰います!!」

「やって・・・みろ!!」

闇慈はデスサイズ・ヘルで小猫に斬りかかる。小猫はそれを紙一重でかわして行き、『気』を纏った拳で闇慈にダメージを与えようとするが・・・それも避けられていく。

「流石、猫又。だが・・・技はもう・・・分かった。丁度良い・・・俺も
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