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星河の覇皇
設定資料集六
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た厳格なものとなっている。それは連合のものと比べても遜色ない程である。むしろより過酷であるとすら言える。職業倫理というよりはかってのマムルークの様な武人としての意識が強い。ただしこれはイスラム世界独特のものであり、連合やエウロパにおいてはあまり理解されてはいない。
 軍人としてのモラルは高い国が多い。だが傭兵隊はそうではない場合が多い。これが戦争における問題の一つともなっている。とりわけ傭兵の多い南部では深刻な問題を引き起こしている。

イスラム教
 サハラをサハラたらしめていると言っていいものである。ムハンマドによってはじめられた宗教でありこの時代においてもアラブをルーツとする者達の全てとなっている。
 ユダヤ教、キリスト教とルーツを同じにする一神教でありその信仰形態は先の二つよりさらに純粋になったものと言っていい。アッラーを全ての中心に置き、コーランを絶対なものとしている。信仰は生活に順応したものであり、他の宗教の存在も認めている。だがイスラム教徒になった時の特典も示しており、ここで信者を増やしてきた。
 戒律は正確には目標と言っていいものであり、決して厳格ではない。飲酒や豚肉に対してもである。豚肉が食べられないのは傷み易い為、犬の唾は狂犬病への恐れとその根拠は存在している。また妻は四人まで持ってもいいがこれは公平に愛さなければならず、また同時に戦災未亡人や孤児への救済策であった。妻を離婚することも容易であるが別れた妻の面倒は一生見なければならない。ムハンマドは女性の権利も認めていた。
 連合においてもムスリムは多いが彼等はかなり寛容で、悪く言うならば本来の教えとはかなり世俗的でいい加減になってしまっているとも言われている。その証拠にムスリムであるが他の宗教の信者にもなっていたりする。キリスト教徒でもこれは見られるがこの場合は『最も信じている宗教』『第一に思う宗教』『心に本当にある宗教』と方便が取られている。サハラではこれはまず認められない。こうした連合の宗教観はサハラにおいては異常なものと映っている。だが一応神は信じているということで認められている。サハラで最も恐れられているのは無神論者である。最低限宗教を信仰していればよいとされている。
 暦もムスリムのものが使われている。その為銀河暦よりもイスラム暦が使われる。
 偶像崇拝はない。そしてメッカはハサン王国領に移されている。そこに一生に一度礼拝するのがムスリムの夢とされているのはこの時代でも同じである。
 法律や刑法もコーランが基準である。死刑もコーランに乗っ取って行われる。その為古風な処刑が多いが連合のそれの様に意図的に残虐なものではない。連合の処刑はサハラから見てもやり過ぎとの意見がある。少なくともコーランのものではないとされている。


 サハラではヒジュラ暦が使われ
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