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とある星の力を使いし者
第49話
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撃するような人間だ。
上条の緊張感が一気に削ぎ落とされた。

「あー、大丈夫だぞ舞夏。
 多分この犯人は俺やインデックスや恭介の知り合いだ。
 だから、心配しなくても良いぞ。」

封筒の中には学園都市の外出許可書と関連書類だった。
これがあれば堂々と正面から学園都市の外へ出られる。

「全くあの神父は一体何を考えているんだろうな、恭介。」

「さぁな、それでお前は行くのか?」

「まぁな、便箋とは違い妙に手の込んだ準備だし、インデックスもいる事だしな。」

「そうか、なら一人で頑張ってくれ。」

「は?」

上条は本日二度目となる声を出した。

「便箋には必ず二人で来いとか、時間指定されている訳でもない。
 これはあいつのミスなのか、それとも意図的にしたのか分からないが合流するのは遅れてからでも大丈夫だろ。」

麻生は眠たそうな表情を浮かべながら欠伸をする。
あまりに呑気な声で話すので上条は少し慌てながら説得する。

「でもよ、これにはお前の名前も書いてあっただし行かないとまずいだろ。」

「だったらその要件が終わった辺りに顔を出すからそれでいいだろう。」

「全然良くねぇよ!!」

「ああ〜眠いんだから叫ぶな。
 そんな訳だから後は任せたぞ。」

そう言ってもう一度欠伸をしながら部屋へと向かう。
後ろで上条が何か言っていたが気にせずに自分の部屋に入りベットに寝転がった。
エレベーターの前で上条は呆然と立ち尽くしていた。

「だ、大丈夫なのかー?」

舞夏が心配したような表情を浮かべながら聞いてくる。
上条は何とか笑おうとしたがうまく笑えず結果、苦笑いのような笑みを浮かべながら言った。

「だ、大丈夫・・・・じゃないかもしれない。」

上条から出た言葉は酷く不安な言葉だった。



ピンポーン、と麻生の部屋のインターホンが鳴った。
その音で麻生は目が覚める。
麻生はどうせ上条だろうと思い無視するが何度もインターホンが鳴り響き、うっとおしそうな表情を浮かべ扉へと向かう。
そして、扉を開けるとそこに上条はいなかった。

「あの、少しよろしいですか?」

そこには長い髪をポニーテールに括り、Tシャツに片方の裾を根元までぶった切ったジーンズ、 腰のウエスタンベルトには七天七刀という格好をした女性、神裂火織が立っていた。
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