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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第九話 立ち上がれ!勇気ある者達
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               第九話 立ち上がれ!勇気ある者達
悩むトウマは特訓を続ける。しかし。
「駄目だな、そんなことでは」
相手を務める鉄也から言われた。
「駄目だっていうのかよ」
「そうだ。力が入り過ぎている」
そう彼に言われた。
「そんなことでは決まるものも決まらない。だから駄目なんだ」
「じゃあどうすればいいんだ」
彼は困り果てた顔になり言葉を返した。
「俺は。こんなことじゃ」
「焦っているな、トウマ」
鉄也はまた彼に言う。
「ああ、それはな」
自分でもそれを認める。
「だが今の俺は。早く」
「システムLIOHか」
鉄也はLIOHを出してきた。
「それだな」
「ああ、それだ」
それはトウマも認める。
「俺はあの力を全く引き出していない。このままじゃ」
「気持ちはわかる」
鉄也もそれはわかっていた。それで述べる。
「しかしだ」
「しかし?」
「焦っても何もならない」
そう言うのだった。
「わかるか、といっても今は」
「ああ、済まない」
トウマは曇った顔で鉄也に返した。
「今の俺には。とても」
「今はとにかく鍛えるんだ」
甲児と同じことを言う。
「雷鳳はパイロットの能力が大きく影響する」
「ああ」
「それはマジンガー以上だ」
マジンガーシリーズは操縦するパイロットの力が大きく影響する。雷鳳はそれ以上だというのである。
「それを引き出すには」
「俺は今より強く」
「確かに御前は強くなった」
鉄也はそれは認めた。
「だが。まだ足りないものがある」
「足りないもの。それはつまり」
「それは自分で見つけるんだ。俺でもわからない」
「鉄也でもかよ」
それを言われると何か突き放された気分になる。だがそれは違っていた。
「一人一人違うからな」
「一人一人か」
「ああ。俺と甲児君、大介さんがそれぞれ違うようにだ」
こう返す。
「トウマにもトウマの問題がある。それに気付いてそこをなおすんだ」
「わかったよ」
何が何なのかわからないまま答えた。
「俺はどうすればいいのか。それだな」
「今は悩むことも必要だ。だが」
「だが?」
「ミナキには気をつけろ」
そう言うのだった。
「ミナキに?」
「俺はトウマはこのままでいいと思う」
「鉄也はか」
「ああ。少しずつ力を引き出しているしな。だが」
「だが?」
「ミナキはそう考えていないかも知れない」
「ミナキは」
言われると不安が宿る。
「次の戦いも見ているだろう。しかし」
「しかし」
「そこでどう言うかわからない。気をつけろ」
「わかった」
答えはしても不安の色は消えない。
「とにかくやってみる」
「そうしろ。それでだ」
「今度は何だ?」
話が変わってきた。
「そろそろ休憩だが何
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