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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百六十話 何時か星の海へ
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そして原種」
司令は今までの敵の名を出して今までの戦いを振り返る。
「これで太陽系内に脅威はとりあえず払拭されたことになりますか」
「はい、そしてこれまでの勝利により地球の内部での脅威はなくなりました。後は」
「バルマー帝国と宇宙怪獣ですな」
「はい」
また司令の言葉に頷いてきた。
「今のところは双方共目立った動きは見せていませんが」
「油断はできません」
司令の厳しい顔は全てをわかっている顔であった。彼も愚かではない。また彼等との戦いがあることを見越していたのである。その目は確かだった。
「いずれ必ず来ます」
「はい。ところで長官」
司令は大河に問うてきた。
「何でしょうか」
「また異世界からの来訪者を迎え入れられたそうですな」
「はい。セフィーロの方々です」
「お話はおおよそ窺っております」
司令はこう述べてきた。
「何かバイストンウェルの時と似ていますが」
「実際にはかなり違う部分もあります」
そう説明した。
「木星での戦いでは彼等も活躍してくれました」
「信頼できると」
「はい」
返事に迷いはない。
「ですから御安心を」
「わかりました。それで」
「ええ」
話は続く。
「今後はバルマー及び宇宙怪獣に備えるべきであると考えます。とりわけ宇宙怪獣に対しては」
「何か計画が!?」
「そうです」
はっきりと答えてきた。
「考えがないわけではありません。宜しければその発動まで」
「わかりました。地球圏を守り抜いてみせます」
「御願いします。それでは」
「ええ、これで」
「いや、待って頂きたい」
急に大河を呼び止めてきた。
「何か?」
「ユリカは元気なようですな」
「え、ええ」
大河は来たなと思いながらも冷静に言葉を返した。
「お元気ですが」
「左様ですか。あの、それで」
急に態度がよそよそしいものになっていく。
「こちらにいますかな。できれば顔を」
「今はパーティーの準備ですので」
「むっ、そうですか」
それを聞いて顔を顰めさせる。
「それは残念。いや、一度話をしたいと思っていましたので」
「左様ですか」
「いないとなれば仕方ありませんな。ですが」
それでもまだ言う。
「娘にはあれです。無理をせずに身体には気をつけてアキト君とも仲良く・・・・・・いや、失敬。今の言葉は忘れて頂きたい。私はただ娘の幸せを祈っているだけでして」
「そうなのですか」
「そうです。ではこれで」
何か大いに落胆しつつモニターから姿を消した。スワンはそんな彼を見て言う。
「残念そうデスね」
「親とはそうしたものだ」
大河はそれを見ても動じてはいない。
「よい父上だ」
「ハイ」
それはスワンにもわかる。少しばかり親馬鹿なだけで。
「では我々もパーティーに向かおう。皆
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