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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百四十六話 キモノオモイデニサヨナラ
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彼女は言う。
「それでもこうして私に会いに来てくれるのだな」
「私はミネバ様の為にいます」
ミネバのところに来て述べる。
「ですから」
「済まぬな。しかしハマーン」
「何か」
「御前は私がいなくても大丈夫だな」
「といいますと」
その言葉にふと顔を上げる。
「いや、私はずっと御前の側にいてくれた」
「はい」
「そのことは有り難い。しかし御前は御前ではないのか」
そうハマーンに問う。
「私のことばかり気にかけてくれて。御前は自分のことを隠しているのではないのか」
「ミネバ様」
自分を気遣うミネバにまた声をかける。
「私はミネバ様の僕です。それでどうして」
「好きなようにしていいのだ」
しかしミネバはさらに言う。
「御前は御前、私は私なのだからな」
「ミネバ様・・・・・・」
「私には私の務めがある。しかし御前も」
「私は何時までもミネバ様の側にいます」
ハマーンは真剣な顔でミネバに述べてきた。
「何がありましても」
「そうか」
「はい。ですから」
「わかった。しかしだ」
彼女はハマーンを見て述べる。
「死ぬな。私には御前が必要だ」
「有り難き御言葉」
「それでだ」
彼女はここで言葉を変えてきた。
「暫くぶりに一緒に食事にしたいのだが」
「御一緒にですか」
「よかったら作ってくれ」
そうハマーンにねだる。
「御前の好きなものでな」
「わかりました。それでは」
「うむ」
話は食事に移った。
「頼むぞ」
「お任せ下さい。それではスパゲティでも」
こうして二人は互いにだけ見せる顔で話をしていた。二人は何時までもお互いを見ていたかった。その気持ちは変わりはしないものだと思っていた。永遠にだ。
マスドライバーは守られ危機は去った。その月に今一人の男がいた。
ケリィであった。彼は一人フォン=ブラウンを歩いていた。
「聞いたか」
その彼に街の者達の声が入ってきた。
「ソロモンの悪夢が死んだらしい」
「エギーユ=デラーズもだったな」
「ああ、そうらしいな」
彼等は先程の戦いについて話している。ケリィはそれを黙って聞いている。
「そうか」
それを聞いて呟く。しかしそれ以上は何も言わない。
「戦いは終わったな。あいつの戦いも」
それはわかる。今彼の心の中には虚無が漂っていた。
「そして俺の戦いも」
そのままバーに入る。ふと入り口の張り紙が目に入った。
「誰でもいいのか」
それを見て呟く。扉をくぐる。
「いらっしゃい」
「表の張り紙を見たんだが」
「ああ、あんたなら」
マスターは彼を見て顔を綻ばせてきた。
「丁度いいな。じゃあ何かあった時は頼むよ」
「わかった。そのかわり金の方は頼むな」
「いいぜ。まずはやるかい?」
「そうだな。グラスは三つ出してく
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