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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百二十三話 怨念の荒野
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は東南アジア各地に避難しているよ」
「そうですか、よかった」
「じゃあ一安心ですね」
「うん、とりあえずはね。名目的な元首はカガリで象徴的な意味合いもあってロンド=ベルにいるんだけれどね」
「カガリ様は今は」
「ちょっと」
「そうなんだよね。困ったなあ」
あらためて腕を組んで困った顔をする。
「あれで結構カリスマ性があるからねえ。表に出て来て欲しいんだけれど」
「難しいみたいです」
「困ったことだよ。どうしたものか」
「おいこら!」
「おや!?」
ここで当人の怒鳴り声が聞こえてきた。
「何で御前がここにいる!」
「それはこっちの台詞だ!」
「あれっ、カガリの声だけれど」
「誰かと喧嘩ですかね」
「そうみたいですね」
三人娘もそれに応える。
「言ってみます?」
「どっちみち何か厄介なことになってるみたいだね」
カガリとの長い付き合いからそれを察していた。
「じゃあ行ってみるか」
「はい」
「ユウナ様、お願いしますね」
「何かカガリっていえば僕かキサカなんだよなあ」
「お任せします、ユウナ様」
トダカは話を振られる前にもう逃げていた。
「私は艦橋を預かっておりますので」
「トダカ、これって当直制にしないかい?」
ユウナは困った顔で彼に提案してきた。
「カガリの相手をさ。その日で」
「生憎ですが私は艦長ですので」
「それはわかっているけれどさ。それにしても」
「ささ、キサカさんもいないし」
「早く行かないと」
「わかってるよ。それにしても」
だがそれでも言いたかった。
「カガリも。変わらないねえ」
「元気になられただけいいじゃないですか」
「そうですよ。やっぱり沈んだカガリ様なんてカガリ様じゃないですよ」
「それもそうだね。じゃあ」
「はい」
三人は明るい笑顔で頷いた。
「行こうか」
「わかりました」
ユウナは三人を連れてカガリの部屋に向かった。すると部屋の扉の前で下着姿のカガリが暴れていた。
「想定はしていたけれど」
ユウナはそれを見て悲しいような辛いような顔になった。
「何でまた。こうなのかなあ」
「御前等!何しに来た!」
「な、何しに来たってよお」
ビーチャが飛んで来るものをニュータイプの勘でかわしながら応えていた。
「落ち込んでるっつうから」
「お菓子とか持って来たのに」
イーノが言う。
「何っ、お菓子!?」
それを聞いたカガリの動きがピタッと止まる。
「お菓子なのか!?」
「だからさっきから言ってるじゃないか」
モンドが抗議めいて返す。
「そうよ。ビールもあるよ」
「売店でこっそり買ってきたからさ」
「ビールもあるのか」
エルとルーのビールという単語に今度は目を輝かせてきた。
「そうさ。インドのビールだけれどな」
そしてジ
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