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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百十一話 強襲、砂漠の虎
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気にもなりますよ」
「だからと言ってそれがコーディネイターを滅ぼす理由になるのか?」
「それは・・・・・・」
「俺達だって同じじゃないのか?ニュータイプだって言われている」
「それはそうですけど」
「それにだ」
「そんなことを言い出したら凱や宙はどうなるんだ?」
ショウもまたカツに問う。
「それにドモン達も。力が違うだけでそうなるのか?」
バイストンウェルと地上、両方を知っているからこその言葉だった。
「リュウセイやサンシロー達も。どうなんだ?」
「あの人達は元は普通の人間なんだ。コーディネイターとは違うよ」
それがカツの言葉だった。彼もニュータイプである為に立場は複雑であった。
「どんな力を持っていても」
「俺達もまあ同じだよな」
「そうですね」
「抗体であってもな」
それを後ろで聞くサブロウタはカントとナッキィに声をかけた。二人もサブロウタと同じ考えだった。エステバリスに乗るのもブレンに乗るのもまた普通の人間では出来ないとされているのだ。
「キラ達だって人間であることに違いはないだろ」
「けど」
カツとカミーユはまだ言い合っていた。
「ならフォウやプル達はどうなるんだ!?」
カミーユは遂にそれにも言及してきた。
「御前は彼女達にも同じことを言うのか!」
「そ、それは!」
「言えないだろ!皆同じなんだ!人間なんだよ!」
能力が違っていても。境遇が違っていても。同じ人間なのだ。カミーユはそう言っているのである。後にこれはキラ自身も思い知らされることになる。
「止めてよ貴方達!」
言い争う彼等にフレイが叫んだ。
「ここには病人がいるのよ!言い争うなら外でして!」
「ご、御免」
カツがフレイに謝る。フレイはそれに構わずさらに言う。
「キラは私が看るわ!皆は出て行って!」
「フ、フレイ」
その剣幕に驚くサイ。アスカはまたしても食ってかかった。
「ちょっとあんた!」
キットフレイを見据えて言う。
「そういう言い方はないでしょ!」
「そうだよ。俺達だってキラのことが心配で」
「いいから、早く出て行って!」
トールも言ったがフレイはそれにも構わなかった。
「話があるなら外でして!」
「どうしたんだ、フレイ」
サイはそのあまりもの剣幕に驚きを隠せない。
「この間から君はキラのことばかり」
「サイ」
フレイはそんなサイに顔を向けて言う。
「貴方とのことはパパが決めたことだけど。そのパパももういないわ」
「えっ!?」
「まだお話だけだったんだし。私達の状況も変わったんだから」
フレイはさらに言う。
「何もそれに縛られることはないと思うの」
「フ、フレイ?」
「えっ、おい」
「あいつ一体何を言ってるんだ?」
突然のことなので誰もが戸惑っていた。だが言葉の意味を理解したア
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