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対決!!天本博士対クラウン
第七十五話

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                  第七十五話  学校へ
 翌日小百合先生に案内されて八条学園に向かう。先生の車である巨大なピンクのリムジンの後部座席に六人でいるがここで助手席の先生に華奈子が尋ねてきた。
「それで先生」
「はい」
 先生は華奈子の言葉ににこやかに応える。
「修行はどんな感じでしょうか」
「時間的にはすぐですよ」
「すぐなんですか」
「ええ。貴女達も学校がありますよね」
 ついつい忘れてしまいがちなことであった。
「それで時間的にはすぐなんですよ」
「そうなんですか」
「けれどそれだと」
 それを聞いて美奈子が怪訝な顔になった。
「何でしょうか」
「あの博士に対抗できる魔法が身に着くんでしょうか」
 美奈子が気にしているのはそこであった。
「少しの時間で。あの博士に」
「御安心下さい」
 しかし小百合先生は安心しきったような声でこう応えるのであった。
「それは何も気にすることはありません」
「そうなんですか」
「それは着けばわかります」
 こうも言ってきた。
「ですから。今はゆっくりと」
「していればいいんですね」
「別に命の心配をするような修行でもありませんし」
「何なんでしょうね」
「さあ」
 華奈子は今度は美奈子に問うが美奈子もわかりかねていた。首を傾げるだけだ。
「何なのかしら」
「今日中に終わりますよ」
「今日中なんですか」
「どんなのかしら」
 春奈と赤音もわかりかねていた。
「けれどまあここは」
「行くしかないわよね」
 美樹と梨花のしっかり系は覚悟を決めていた。とにかく修行をしないと博士にはとても勝てないことだけはわかっていたからだ。
「あのゴキブリ軍団を何とかしないとね」
「そうね」
 美奈子が華奈子の言葉に応えた。
「どうしようもないから」
「何があるかわからないけれど頑張りましょう」
「着きましたよ」
 ここで先生が言ってきた。
「ここです」
「ここですね」
「はい、そうです」
 六人が辿り着いた場所とは。とにかくこれではじまろうとしていた。


第七十五話   完


                  2008・1・2
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