暁 〜小説投稿サイト〜
対決!!天本博士対クラウン
第七十四話

[8]前話 [2]次話

               第七十四話  小百合先生のお風呂
 お風呂に入って来たのは小百合先生であった。見れば真っ白の肌にギリシア彫刻の様な見事なプロポーションである。その長くふわふわとした髪を上でまとめている。
「皆さん」
 先生はその見事な肢体を六人に見せながら声をかけてきた。
「楽しんでおられますか?」
「え、ええ」
「楽しまさせてもらってます」
 六人は先生の言葉に答えた。先生を見ながら呆然とした顔を見せている。
「けれど。どうされたんですか」
「どうされたっていいますか」
「その」
 先生のその言葉に呆然とした顔のままで答えた。
「先生があんまりにも凄いんで」
「凄く大きなおっぱいですよね」
「そうでしょうか」
 しかし当の小百合先生には自覚がないのであった。
「私はあまりそうは思わないですけれど」
「いえ、全然」
「ウエストだってお尻だって」
「ねえ」
 六人は顔を見合わせ言い合う。見る部分は同じであった。
「完璧じゃないですか」
「まるでモデルさんですよ。しかもスーパーモデル」
「オーバーですよ」
 ここでもにこりと笑う先生であった。
「それは」
「何かさ」
 華奈子はそんな先生を見て美奈子にヒソヒソと話をした。
「先生は自覚ないみたいね」
「そうみたいね」
 美奈子もそれに同意して頷いた。
「どういうわけかね」
「不思議だけれど」
 そう言い合う二人であった。
「では皆さん」
「はい」
 先生は二人の会話には気付くことなくまた皆に声をかけてきた。
「お風呂の後はベッドで休んで下さいね。明日からは」
「修行ですよね」
「そうです」 
 そのにこりとした笑みで皆に答えてきた。
「それで宜しいですね」
「勿論です」
「それであの博士を今度こそ」
 最初からそのつもりであった。それを誓い合ってまたお風呂に入る。そこでまたしても先生の見事な胸を見るのであった。
「何ていうか本当に」
「これって」
 先生の胸は何と水面に浮かぼうとさえしている。肌の張りも見事なものであった。
「あたしも先生みたいになれるかな」
「さあ」
 美奈子も今回ばかりは華奈子に答えることができなかった。
「なろうと思えばなれるかも」
「一応努力はしてみるわ」
「わかったわ」
 かなり自信はなかった。それでもこちらも努力しようと決意する六人であった。



第七十四話   完


               2007・12・24
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ