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戦国異伝
第六話 帰蝶その五
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「わしは気の強い女は好きだ」
 信長の顔がここでにやりとしたものになった。
「ましてやあの蝮の娘。面白いのう」
「蝮の娘でもですか」
「だからよい。わしの嫁に相応しいのかもな」
「ではこの度の婚礼は」
「よい」
 返答は一言であった。
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