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俺が魔王の息子ってマジですか!?
2話 兄になりました。
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紅蓮様のお姿が見当たりません。
あの方は大魔王様と違って真面目なお方のはずなのですが・・・。
一体どうしたのでしょうか?
私が不思議がっていると、大魔王様は両手をポンッと、思い出したような動作で叩き
一言。


「あ、いけね。わし、紅蓮に言うの忘れてたわ・・・てへ♪」

「えぇぇぇぇ!!大魔王様!紅蓮様に言ってなかったんですか!!?」

「うん!つーか、嫁が妊娠した事も言ってなかったわ!わしうっかり!」

「「「大魔王様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」

紅蓮様に今日生まれる事を言っていないだけならまだしも、大魔王様は妊娠したことすら
紅蓮様に言っていなかったとは・・・。
いや、諦めよう。
このお方はそういうお人だ。


「じゃあ。お前、紅蓮を呼んできて」

「・・・かしこまりました」

こうして、大魔王様の命令で紅蓮様を呼びに行く事に・・・。
廊下を歩きながら、紅蓮様にどう報告すればいいか考える。
紅蓮様の事だ、いつもなら一言「かまわん」か、「しかたがないな」と言って終わりなのだろうが・・・。
今回は正直わからない。
なんせ、弟が出来るのだ。
紅蓮様も大人びているとはいえ十歳の子供。
こういうイベントを楽しみにしているかもしれない。
そう考えると足が重くなる。

今、思い返すと紅蓮様は本当に魔王になるべくして生まれたお方なのだと思う。
お生まれになられた時から一度も、その身に宿る膨大な魔力を暴走させることはなく。
大魔王様の出した無茶な命を全てをこなし、母君に似た美しい容姿で今やファンクラブなるものが
あるのだとか・・・。

そんな紅蓮様が、お怒りになるかもしれないと思うと本当に恐ろしい。
そんな事を考えてると、目の前に紅蓮様の部屋があった。
どうやら、考え事をしているうちに着いてしまったようだ。
私は何故か重く感じる腕を使い、扉をノックする。

コンコン

「・・・紅蓮様よろしいでしょうか?」

「入れ」


ガチャ


「・・・失礼します」



部屋の中から、紅蓮様の入室許可の声が聞こえたので。
ノブを回し、私は紅蓮様の部屋に入室した。
紅蓮様は入室した私を真っ直ぐ見つめる。
正直とてもいい難いが、しかたがない。
私は覚悟を決めて、報告する事にした。


「・・・紅蓮様。実は[ボオォォォォォォ!!]ッ!?」



突然の音に、まさか!?と音の方を向く。
音はある部屋からしていた。
そう、奥様がご出産なされている部屋だ。
つまり、お生まれになられたという事。
なんてタイミングの悪さ!

「紅蓮様・・・。さきほどの用件ですが・・・。



ご兄弟がお生まれになられました」



自分
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